Sony Ericssonは米国時間の6日、CES会場で行ったプレスイベントで、ウォークマン携帯の新製品「W760」と「W350」、ダイアモンド・デザインの「Z555」などを発表した。いずれも操作の簡素化が図られており、特にW760とZ555は手の動きだけで携帯電話をコントロールできる機能を備える。

W760 - GPS内蔵のスライド型ウォークマン携帯

W760は、2.2インチのスクリーンを横向きにしたランドスケープ・モードでは、A/Bコントロール・ボタンを備えたゲーム機のようにゲームを操作できる。モーションセンサーを内蔵しており、手に持った携帯電話を傾けたり動かしながらゲームを操作することも可能だ。モーションセンサーは音楽機能にも活用されており、電話機本体を振るだけで、曲のスキップやシャッフル、ボリューム操作などを行える。

モーションセンサー、GPS機能などを内蔵する「W760」

音楽機能では、ユーザーのムードに合致した曲を選んでくれる「SensMe」、楽曲ファイルのサウンドから曲情報を引き出してくれる「TrackID」などが利用可能。メディア機能のユーザーインタフェースは、ユーザーの持ち方を感知して、自動的に縦・横のモードが切り替わる。

GPS機能も特徴の1つで、ナビゲーションのWayfinder Navigatorを利用できるほか、Trackerというフィットネス向けアプリケーションが用意されている。

内蔵カメラの解像度は320万画素。ネットワークはUMTS/HSDPA 850/1900/2100およびGSM/GPRS/EDGE 850/900/1800/1900をサポートする。出荷開始は2008年第2四半期の予定。

W350 - 厚さ10.5ミリの薄型ウォークマン携帯

W350は、シンプルでスタイリッシュなウォークマン携帯だ。104×43×10.5mm・80gとコンパクト。キーパットのカバー部分がフリップするデザインで、カバーの外側に音楽機能の操作ボタンが配置されている。薄型携帯に分類されるが、130万画素のカメラ、Bluetooth、FMラジオ、TrackIDなど、豊富な機能を備える。GSM/GPRS/EDGE 900/1800/1900対応のW350i、GSM/GPRS/EGDE 850/1800/1900対応のW350aが用意され、ともに2008年第2四半期の出荷予定となっている。

厚さ10.5ミリとスリムなウォークマン携帯「W350」。カバーの外側に音楽機能の操作ボタン

Z555 - ダイアモンド・デザインの折りたたみ型

Z555は、表面がダイアモンドを連想させるようなスパークルな仕上げになっているのが特徴。スタイルの主張はきらびやかなデザインだけではない。ダイアモンド仕上げの中にサブディスプレイが巧みに隠されているなど、機能面でも"スマートに利用する"というスタイルが追求されている。例えばジェスチャーコントロールを使えば、電話がかかってきた時に携帯の上で手のひらを振ってリングトーンをミュートしたり、アラームが鳴った際に携帯に手をかざして"スヌーズ"にするなど、シンプルな手の動きだけで対応機能を操作できる。

ダイアモンド仕上げの「Z555」

Design Collectionとして提供されるレザーケース「IDC-23」

130万画素のカメラ、Bluetooth、FMラジオなどを装備する。Picture Blogging、TrackIDを利用でき、メディアプレイヤー機能はオーディオブックをサポートする。また、ディスプレイのテーマは季節に合わせて自動的に変化させることが可能だ。GSM/GPRS/EDGE 900/1800/1900対応のZ555i、GSM/GPRS/EDGE 850/1800/1900対応のZ555aが用意され、ともに2008年第1四半期に出荷開始される。

ジェスチャーコントロールを説明する北米マーケティング担当のバイスプレジデントKaren Morris氏

Design CollectionとBluetoothヘッドセットの新製品3機種