中国の大手通信機器ベンダーHuawei Technologies(華為技術)と英Vodafoneは3日(現地時間)、スペイン・マドリードに携帯電話向けのアプリケーション開発センター「Application Innovation Centre」を立ち上げることで覚書を締結したことを発表した。アジアの先端技術を欧州にもたらすとしている。

同センターでは、主として携帯電話向けのアプリケーションやサービスの研究・開発を行う。スペイン国内に複数のテストラボを設け、開発を進めていく。アジアの革新的技術を欧州にもたらす場と位置付け、移動体通信網やアプリケーションに関する2社の経験や知識を活用できるようにする。これにより、情報通信業界にチャンスを提供するとしている。

Vodafoneは、このセンターを利用して、マドリードのテストラボでVodafone Group向けのテストを行うという。Huaweiは、Vodafone Hungary向けにHSDPA網を構築したり、独T-Mobileの次世代Packet Switched Core Networksを供給するなど、このところ欧州でのプレゼンスを強めている。