QEMUプロジェクトは6日(フランス時間)、PCエミュレーションソフトの最新版「QEMU 0.9.1」をリリースした。動作環境にはLinuxやBSD、Mac OS XなどUNIX系OSのほか、Windowsをサポート。ライセンスにGPL v2 / LGPLv2を適用した、オープンソースソフトウェアとして配布される。

約11ヶ月ぶりとなる今回のリリースでは、ホストCPUとして新たにMIPS64をサポート。CPUをエミュレートする機能も強化され、XscaleベースのPDAやColdFireベースのシステムに対応したほか、AMD製CPUに採用されている仮想化技術「SVM (Secure Virtual Machine)」のサポートも加えられた。仮想ソフトParallelsで作成したディスクイメージの読み取りが可能になるなど、周辺機器のサポートも改善されている。

QEMUは、オープンソースのPCエミュレータ。中間コードを動的にコンパイルする設計により、x86やPowerPC、SPARCやMIPSなど多くのアーキテクチャ上で、LinuxやWindowsなど多様なゲストOSを高速に実行することが可能。