1989年4月から1990年3月まで、読売テレビで放送されていた伝説の深夜番組『現代用語の基礎体力』が18年の時を越え、2008年1月25日にDVDが発売されることが決定した。これを記念して、番組に出演していた生瀬勝久、古田新太、升毅、羽野晶紀が26日、都内で記者会見を行った。
『現代用語の基礎体力』には「劇団そとばこまち」の生瀬勝久(当時、槍魔栗三助)、「劇団☆新感線」の古田新太、羽野晶紀、「売名行為」の升毅ら、演劇界を騒がせた個性派の役者が多数出演し、シュールなコントに取り組んでいた。探偵と怪人のアホらしい対決を描いた『名探偵鼻血小五郎』シリーズや、古田新太が毎回いろんなモノに扮してボヤきまくる『古田新太の…』シリーズなどのコントは、その後の数々のコント番組にも大きな影響を与えた。
放送当時を振り返り生瀬は「安いギャラで週4日も収録のために拘束されて、1年で1000本近いコントをやりました(笑)。それでも、当時は最先端の笑いをやっているつもりでした」と語った。古田は「この時期はお笑いの谷間だった。とんねるずとダウンタウンの間の時期。隙間でウケてました(笑)」と自虐的なコメント。升は「とにかく当時はお金がなくて(笑)。コントで使う衣装や自動車もみんな自前でした」と当時を懐かしんだ。久々にマスコミの前で発言する羽野は「そろそろ仕事に復帰しようという時期に、このDVD化のお話が来ました。また、当時のメンバーで同じようにコントを収録しているのですが、ほとんどのコントを完全に忘れてました」と語った。
羽野の発言にもあるように、当時のメンバーが再集結し、3月放送予定の特別番組のため、新たなコントを収録しているという。『現代用語の基礎体力』を知らない若いお笑いファンに向け生瀬が「当時は本当に斬新だったギャグが、今見ると本当にさむい(笑)。若い人には、ぜひこれを見て鼻白んで欲しい(笑)。ギャグというものが、鮮度を失うとどうなるか、そこを見て欲しい。もちろん、今は当時より面白い事ができると思う」と語れば、本格的に仕事復帰する羽野は「このDVDを見て欲しくない人が板橋近辺にひとりだけいるんですよ(笑)」と微妙な発言でメンバーの笑いを集めていた。