スズキは、2008年のFIA世界ラリー選手権(WRC)に参戦する「スズキ・ワールドラリーチーム」のドライバーおよびチームの参戦体制を決定したと発表した。
参戦車両は「SX4 WRC」で、ドライバーは、トニ・ガルデマイスター(フィンランド)、パー・ガンナー・アンダーソン(スウェーデン)の2名。同社はこれまでJRCには参戦していたが、WRCへのフル参戦は初となる。なお、2007年度にはSX4 WRCで10月のフランス、11月のイギリスと2度のテスト参戦を行っている。
トニ・ガルデマイスターは、1993年にラリーデビュー。フィンランドF2クラスチャンピオン(1997年)を獲得したほか、2000年にはセアト、2002年にはシュコダのWRCワークスドライバーを務め、2005年にはフォード ワークスドライバー ドライバーズ選手権4位の座についている。コ・ドライバーはトミ・トゥオミネン。
パー・ガンナー・アンダーソンは1999年にラリーデビュー。2000年にはスウェーデン国内選手権ジュニアクラスで2度優勝したほか、2002年にはWRCに初参戦し、グループNクラスで優勝。2004年からはJWRCに参戦、2007年はJRCチャンピオンを獲得した。コ・ドライバーはヨナス・アンダーソン。
参加車両のSX4 WRCは、スズキSX4をベースに、最高出力320bhp(235kW、4,000-4,500rpm)、最大トルク60kg・m(590N・m、3、500rpm)を発揮する。スズキ・ワールドラリーチームの代表は、アジアパシフィックラリー選手権の2輪駆動部門や、パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムでも総合優勝した経験を持つスズキスポーツ代表取締役の田嶋伸博氏が務める。