富士重工業は、クロスカントリータイプのSUV「フォレスター」をフルモデルチェンジし、12月25日より発売する。価格は199万5,000円から281万9,250円。また、新型フォレスターをベースとした福祉車両「トランスケア ウイングシート リフトタイプ」を、2008年2月末に発売する予定。
「フォレスター」は1997年に初代モデル登場。今回発売されるモデルが第3世代にあたる。"Best Balance for Active Life"を開発コンセプトに、使いやすさを追求したパッケージング、走りの楽しさ、環境という3つの要素にポイントに開発されたという。グレード構成は、2.0L DOHCエンジンを搭載したベーシックモデル「2.0X」、2.0Xに装備を充実させたスタンダードモデル「2.0XS」、2.0L DOHCターボエンジンを搭載したツーリングモデル「2.0XT」が用意されている。
パッケージングは全長、全高、全幅、ホイールベースを拡大しつつ、リヤオーバーハングを抑えるえることで、良好な取り回し性と広い室内空間を確保。新開発のダブルウィッシュボーン式リヤサスペンションで荷室の張り出しを抑え、積載量を向上させた。フロントガラスの面積を拡大し、リヤガラスなどの大きさや形状を工夫することで良好な前後視界を確保した。また、体格に合わせてドライビングポジションを調整できるシートリフター機能、チルトステアリングを装備。2.0XS、2.0XTは、テレスコピックステアリングを採用する。外観は、"スーツの似合うモダンなSUV"をコンセプトにデザインしたという。ボディカラーは、全8色を設定。
室内では、ハンドバッグやA4サイズのノートPCを収納できるマルチファンクショナルセンターコンソールを採用し、脱着式トレイを備える。2.0XSと2.0XTは、リヤ中央席のクッション部にリトラクタブル式のリヤテーブルを装備。カップホルダーとトレイを組み合わせたテーブル機能は、後席の利便性を向上させている。また、全車に12V電源を、2.0XSと2.0XTは外部入力端子も装備する。フロントシートのクッション部には、低反発タイプのウレタン素材を採用。正確なドライビングポジションの維持のため腰や背中を面で支えるシートバックスプリングを採用した。また、一部モデルには水や汚れに強い撥水機能付きのハニカムコードファブリックを採用している。リヤシートは、リクライニング機構を装備する。
エンジンはすべて2L(リッター)の水平対向4気筒。ターボの有無で2種類となるが、自然吸気(ターボなし)モデルはレギュラーガソリン仕様。トランスミッションは、スポーツシフト付きオートマチック(E-4AT)もしくは5速マニュアル。燃費はターボモデルが13.0km/L、自然吸気モデルが13.8~14.0km/Lとなる。環境性能では、自然吸気モデルが「平成17年排出ガス基準75%低減」、ターボモデルが「同50%低減」を達成。また、自然吸気モデルの一部は「平成22年度燃費基準+20%」であり、グリーン税制による減税対象車となる。