米ワシントン大学は20日(米国時間)、テキストベースのメールクライアント「Alpine 1.0」をリリースした。ライセンスにはApache 2.0を適用、派生版の開発および再配布が可能なオープンソースソフトウェアとして公開される。Alpine開発プロジェクトのWebサイトでは、Linux (rpm / deb) とWindows、Mac OS XとNokia N800向けのバイナリパッケージも公開されている。
Alpine 1.0は、POP3とIMAP4のメールプロトコルに対応するRFC 2822完全準拠のメーラーとしての機能のほか、LDAPv3対応のクライアントなど豊富な機能を備える。国際化対応にはGNU gettextを使用、デフォルトで日本語などマルチバイト文字を含むメールの送受信が可能。簡易テキストエディタの「pico 5.0」、ファイルブラウザの「pilot 2.99」もあわせてインストールされる。
Alpineは、Pineの後継として開発されたテキストベースのメールクライアント。バージョン3.9.2以降のPineは、ソースコードは公開されるものの改変版の再配布が許されていなかったが (後日若干緩和された)、ワシントン大ではPineの開発をバージョン4.64を最後として2006年に終了、同年11月から後継版であるAlpine (Apache License Pine) の開発をスタートさせていた。