横浜美術館では22日から、現代美術における"ゴス・ゴシック"の作品を集めた「GOTH-ゴス-」展を開催する。期間は2008年3月26日まで。

Dr.ラクラ《Untitled(ハエと紅茶)》2007年、インク, 古い絵葉書、個人蔵 協力 : クリマンズット(メキシコ)

"ゴス・ゴシック"とは、現在では幻想的・怪奇的なものや死、狂気や装飾過剰なイメージなど、独特の感覚のあり方を指している。同展では、そのような"ゴス・ゴシック"を退廃的ととらえるのではなく、保守的な社会から抜け出そうとする人間のリアリティとして認めることで、ユニークな芸術作品を見出しているのが特徴となる。

展示作品は、6組のアーティストが制作した立体・絵画・映像・写真など、ジャンルもさまざま。リッキー・スワローの骸骨をモチーフにした彫刻作品や、Dr.ラクラの古写真、絵ハガキを素材にしたドローイング作品、吉永マサユキの「ゴスロリ」少女たちを追った写真など、約200点を展示する。特にDr.ラクラは、同展のために、横浜美術館で滞在して制作した新作も発表する。

《The Exact Dimensions of Staying Behind》2004-05年、リンデン、エブラヒム・メラメド氏/ホナート美術館(テヘラン)蔵

吉永マサユキ《ゴスロリ》2006年、デジタル写真、インクジェット・プリント、作家蔵

入場料は一般が1,200円、大学・高校生が700円、中学生が400円。開館時間は10時~18時まで、金曜日のみ10時~20時まで、休館日は毎週木曜日(ただし、1月3日・3月20日は開館)・12月29日~1月1日・3月21日となる。

イングリッド・ムワンギ・ロバート・ヒュッター《Performance of Doubt》2007年、ビデオ・インスタレーション、作家蔵

束芋《ギニョる》(展示風景)2005年、ビデオ・インス タレーション、個人蔵 協力 : ギャラリー小柳 (c)Tabaimo/Courtesy of Gallery Koyanagi photo: Ufer!Art Documentary