年末恒例のG-SHOCKのペアモデル「Lover's」が発売から1週間。すでにあちこちのショップで完売状態になっているという。目新しいデザインのG-SHOCKに再びブームの兆しが見える。若者の街"お台場"のG-SHOCK専門店でその動向を探ってみた!

「G-SHOCK STORE ODAIBA」12月25日までお台場ならではのクリスマスギフトキャンペーンを実施している

店内はG-SHOCKで埋め尽くされている

アクアシティお台場の3階にある「G-SHOCK STORE ODAIBA」はカシオが直営するG-SHOCKのアンテナショプ。豊富な品揃えはもちろん、発売予定商品の試作品やファッションとのコーディネートなど展示、全モデルの修理・メンテナンスなど、G-SHOCKのありとあらゆる情報が手に入る。

「G-SHOCK STORE ODAIBA」の店長手塚氏に最近の動向を聞いてみると、現在G-SHOCKを購入している人は、以前からG-SHOCKを使っていたユーザが「最近G-SHOCKって変ったよね」と新鮮な商品に魅力を感じて買っていくケースと、まったくG-SHOCKをつけたことがない人が白であったり金であったり、G-SHOCKのビビッドな色合いを評価して購入するケースの2パターンがあるそうだ。

G-SHOCK STORE ODAIBAの店長手塚氏

「2年くらい前は、G-SHOCK懐かしいね、と言ってお店に入ってこられる方が多かったのですが、最近になってからは、G-SHOCKまた流行ってるよね、とかG-SHOCKだいぶ変ったよね、という評価に変ってきました。電波ソーラーという機能性のほか、アパレルとのコラボレーションによってファッションツールという印象も強くなっています」(同氏)

こうした評価が現在の好調な売れ行きを支え、2008年にG-SHOCK発売25周年を迎えるにあたり、活発な新モデルの発表がさらに拍車をかけているという。ではさまざまなタイプの商品が並ぶ「G-SHOCK STORE ODAIBA」では、どのモデルが売れ筋なのだろうか。

30代~40代G-SHOCKをつけたことがある層に人気のアイテム。
(左からスタンダードタイプのGW-5600、アナログタイプのGIEZ、メタルをメインフレームにしたMT-G)

「この時期はプレゼント用途など、さまざまな商品に動きがありますが、主にファミリーのお客様ではMT-G、GIEZが人気です。特にGIEZは30代から40代の方に人気が高く、アナログなので大人のG-SHOCKととらえられているようです。あとは20代のカップルでは、色めの強いS-KOOL、いままでにはないスクエアタイプのG-8100-7JF、G-8100-1JFをカジュアルウォッチとして購入されています。それと今年の冬は黒と金のシャイニーな仕上がりがトレンドとなっていることから、Treasure GoldのG-7700シリーズが、ファッションに敏感な若い層にウケています」(同氏)

ペアウォッチ「Lover's Collection 2007」はお台場を訪れるカップルに大人気。裏蓋には2007の刻印もある

年齢層が高めのところでは上質な落ち着きのあるモデルが、若い層には腕元がグッと引き立つおしゃれなモデルが人気らしい。いまのG-SHOCKは、男性と女性、20代から40代にいたるそれぞれの層の好みに合った商品がラインナップされている。

「G-SHOCK STORE ODAIBA」では商品を入れるケース、ショッピングバックもオリジナルだ

店頭のディスプレイを熱心に覗き込んでいた30代のカップルに話を聞いてみると 「今日はペアウォッチを探しにきました。一番目についたのは『Lover's』ですね。ロマンチックな雰囲気に魅力を感じます」 とのことだった。

このホワイトに金をあしらった「Lover's Collection 2007」は品切れが続出。直営店の「G-SHOCK STORE ODAIBA」でももう在庫はごくわずかだという。手塚氏によればプレゼント用として人気となっているのは、アナログ・デジタルの電波ソーラータイプで、価格は3万3,000円くらいのところだという。多少値がはっても長く使ってもらいたいという思いを込められているに違いない。