日産自動車のマレーシアにおける販売拠点であるエダラン・タンチョン・モーター (ETCM)は、日産自動車(以下、日産)がグローバル市場向けに開発するシリーズの第一弾モデルとして、「グランド リヴィナ(Grand Livina)」を発表した。22日より現地で発売を開始する。
「グランド リヴィナ」は、世界の多様なユーザーに応えるために開発されたグローバルモデルであり、7人乗りユーティリティビークルのスタイルをもつ。多彩なシートアレンジも特長としている。マレーシアでは1.8L(リッター)と1.6Lのガソリンエンジンに、4速オートマチックもしくは5速マニュアルが組み合わせられる。価格は8万3千マレーシアリンギット(約280万円)から9万5千マレーシアリンギット(約321万円)。
生産はETCMの製造会社であるタンチョン・モーター・アッセンブリーズ (TCMA)のセレンダ工場で行なわれる。TCMAは2007年8月より稼働したこの新工場のために約76億円を投資。併せて納期遵守・短縮のために、日産生産方式(NPW:Nissan Production Way)を導入した。マレーシアは中国、インドネシア、台湾、南アフリカに続き、グローバルで同モデルの5番目の生産・販売拠点となる。
日産は「グランド リヴィナ」と、5人乗りコンパクトハッチバックの「リヴィナ」を合わせたリヴィナシリーズをグローバルに順次投入している。今後は「グランド リヴィナ」を2008年にフィリピンで、「リヴィナ」を2008年初頭にインドネシアで生産・販売開始する予定。