ドーナッツ & コーヒーショップ「クリスピー・クリーム・ドーナツ」が日本に上陸して1年が経つ。現在も1号店である「新宿サザンテラス店」(東京・新宿)には毎日長蛇の列ができており、依然としてその人気は衰えることを知らない。とはいえ、まだ食べたことのない人も多いはず。そこでここでは、クリスピー・クリーム・ドーナツを簡単におさらいしてみようと思う。

日本第1号店「新宿サザンテラス店」。

クリスピー・クリーム・ドーナツが誕生したのは1937年。アメリカ・ノースカロライナ州に1号店がオープンした。アメリカ国内で店舗展開をした後、2001年にはカナダ・トロントに海外初出店。現在は、メキシコやイギリス、オーストラリア、韓国など世界的な展開を行っている。

日本初上陸は2006年12月。JR新宿駅近くにある「新宿サザンテラス店」が日本1号店だ。2007年10月には東京・有楽町に2号店「有楽町イトシア店」が、11月には埼玉・川口に「イオンモール川口キャラ店」がオープンし、日本国内で3店舗を展開している。

2号店「有楽町イトシア店」

2007年12月現在、日本国内における最新店舗「イオンモール川口キャラ店」

超定番の「オリジナル・グレーズド」

クリスピー・クリーム・ドーナツで最も有名なドーナツといえば「オリジナル・グレーズド」だろう。口の中でとろけるようなふんわりとしたイーストドーナツで、創業当時からのオリジナルレシピでつくられている。

「オリジナル・グレーズド」

ちなみに、店内にある「ホットライト」と呼ばれる赤いロゴのランプは、来店者にオリジナル・グレーズドができたてであることを知らせるランプである。つまりこれが点灯している間は、オリジナル・グレーズドがつくられている、ということなのだ。

オリジナル・グレーズドはもちろん持ち帰って食べてもおいしいが、やはりできたての"ホット・オリジナル・グレーズド"を味わいたい。「でも行列が……」と躊躇している方に朗報。今後5年間で、なんと30~50の直営店舗を関東圏に新規出店するという話を耳にした。これで行列も緩和されるか!?

ここからは、商品の一部を紹介していく。

「チョコレートグレーズド」。オリジナル・グレーズドに、なめらかなチョコレートのアイシングをかけたもの

「チョコレートグレーズドスプリンクル」。チョコレートグレーズドに、カラフルなキャンディスプリンクルを

「チョコレートカスタード」。リッチな味わいのババロア風カスタードを詰めたイーストドーナツ。表面にはチョコレートアイシングを

「グレーズドクルーラー」。ケーキドーナツにグレーズをかけて仕上げている

「シュガー」。イーストドーナツにグラニュー糖をまぶしたクラシックな一品

「シナモンアップル」。アップルのフィリングを詰めたイーストドーナツに、シナモンシュガーをまぶしている

「パウダーストロベリー」。ストロベリーフィリングを詰めたイーストドーナツの表面は、シュガーパウダーでコーティング

「トラディショナルケーキ」。しっとりとした食感で、シンプルながらリッチな味わいの昔ながらのケーキドーナツ

「チョコレートオレンジ」。ピール入りのオレンジフィリングを詰めたドーナツ。表面はビターチョコレートでコーティング。トップにはオレンジピールを

「オールドファッションチョコレート」。オールドファッションタイプのチョコレートケーキドーナツをグレーズでコーティング

「チョコレートグレーズドクルーラー」。ベーシックなクルーラーに、チョコレートアイシングを

※オリジナル・グレーズドは150円、それ以外のドーナツは170円

クリスピー・クリーム・ドーナツというとドーナツばかりが注目されがちだが、コーヒーのおいしさも見逃してはいけない。コーヒー豆は高品質なアラビカ種100%。少量ずつ焙煎することで、コーヒーのコクを高めているという。ドリップコーヒーはフレンチローストの豆を使った「リッチ」と、フルシティローストの豆を使用した「スムース」がある(価格は両商品ともにショート270円、トール320円、グランデ370円)。リッチは深いコクと香りのよさが特徴で、スムースは香りや酸味、苦味のバランスが取れたすっきりとした味わいが楽しめるとのこと。他にもエスプレッソベースのカフェラテやカフェモカがあり、ドーナツとのマリアージュをぜひとも試していただきたい。