米NVIDIAは17日(現地時間)、Intel CPU向けの新チップセット「nForce 700i」シリーズを発表した。PCI Express 2.0に対応したほか、先日発表された「3-way SLI」もサポートする。ASUS、GIGABYTE、MSIなどから搭載製品が発売されるという。

「NVIDIA nForce 780i SLI」

注目はやはり、NVIDIAチップセットとして初めてPCI Express 2.0に対応したことだ。グラフィックカードではG92コアのGeForce 8800 GTS/GTが対応していたが、これでNVIDIA製GPU+チップセットの組み合わせでPCI Express 2.0が利用できるようになる。Intelプラットフォーム向けでは、X38 Expressに続くPCI Express 2.0対応チップセットとなる。

nForce 700iシリーズのチップセットとしては、「NVIDIA nForce 780i SLI」と「同 750i SLI」の2種類が発表されている。どちらもSPP、MCP、nForce 200の3チップ構成となっており、対応CPUは45nmプロセス製品を含むCore 2 Extreme/Quad/Duo、Pentium、対応FSBは1333/1066/800/533MHz。

780iと750iの違いは以下のようになる。

まずSLIへの対応は、750iが従来のSLI(2-way)のみとなるのに対し、780iはグラフィックカード3枚の利用が可能な3-way SLIをサポート。3-way SLIは従来の680i SLIでもサポートされることが明らかになっているが、780iでは3枚全てがPCI Express x16の帯域で接続できる点が異なる。

3-way SLIはGeForce 8800 Ultra/GTXで利用できる

PCI Expressのコンフィギュレーションは、780iがx16×3(またはx8×4+x16×1)、x8×1、x1×6(合計62レーン)、750iがx16×1、x8×1、x1×2(同26レーン)となる。ただし、このうちPCI Express 2.0となるのは、780iが32レーン、750iが24レーン。

780iのブロックダイアグラム

750iのブロックダイアグラム

そのほか、780iのみがシステム制御技術「ESA」(Enthusiast System Architecture)やDDR2-1200(EPP1.0)をサポートするといった違いもある。主な仕様は以下の通り。

各チップセットの主な仕様
チップセット 780i SLI 750i SLI
SLI 3-way SLI 2-way SLI
PCI Express 62レーン(Gen2.0×32+Gen1.0×30) 26レーン(Gen2.0×24+Gen1.0×2)
対応CPU Core 2 Extreme/Quad/Duo、Pentium
FSB 1333/1066/800/533
メモリ DDR2-1200(EPP1.0)/800/667/533 DDR2-800/667/533
ストレージ SATA×6/PATA×2(RAID 0/1/0+1/5) SATA×4/PATA×4(同)
ネットワーク Dual Gigabit Ethernet Gigabit Ethernet
USB USB 2.0×10ポート USB 2.0×8ポート
オーディオ HDA(Azalia)
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