米Intelは12月17日 (現地時間)、フラッシュメモリーを用いたソリッドステートドライブ (SSD)「Intel Z-P140 PATA Solid-State Drive」を発表した。1セント硬貨よりも小さく、一滴の水よりも軽い極小サイズで、2GBと4GBの容量を実現。ハンドヘルド、インターネット端末、エンターテインメント機器、組み込み機器などをターゲットとしている。

1セント硬貨よりも小さなSSD「Intel Z-P140 PATA」

Z-P140は対応インタフェースがパラレルATA (ATA-5)で、IntelのSSD製品としては今年5月に発表されたUSBインタフェース対応の「Z-U130」に続くものとなる。また同社は2008年中にシリアルATA対応の製品を発表する予定だ。

Z-P140のサイズは12×18×1.8ミリで、重量は0.6グラム。Intelの1.8インチHDD「Z-P140」と比べると体積は400分の1で、重量は75分の1だ。データ転送速度は、読み込み40MB/秒、書き込み30MB/秒。アクセス失敗率の平均間隔が250万時間と信頼性が高いのも特徴の1つ。消費電力は標準動作時が300mWで、スリープモードでは1.1mWとなる。Intelプラットフォームに最適化されており、同社が2008年に投入する予定のモバイルインターネットデバイス向けプラットフォーム「Menlow」のオプションパーツになるという。NANDフラッシュメモリーコンポーネントを用いて最大16GBまで拡張可能。現在サンプリングが行われている段階で、2008年第1四半期に2GB、同年中頃に4GB製品の量産を開始する計画となっている。

Intelは2008年1月7日から10日に米ネバダ州ラスベガスで開始される家電・IT・エレクトロニクス製品の総合展示会CESで「モビリティ」をテーマにした講演や展示を行う。ポケットに収まるような小型ネットデバイスの利用モデルも大きなトピックの1つとして取り上げられる予定だ。