掲載の都合で「先週の秋葉原情報」になってしまったが、今回はちょっと短めの秋葉原レポートでお届けしたい。先週一番の話題は、もちろんG92版の新型「GeForce 8800 GTS」の発売。これについてはすでに記事を掲載しているので、そちらを参照していただきたい。
ヤマダ電機がついに参入
14日(金)に、ヤマダ電機の「LABI秋葉原パソコン館」がオープンした。家電量販店で売り上げ首位の同社だが、秋葉原への出店はこれが初めて。ヨドバシカメラは2年前に参入、ビックカメラ系列のソフマップ、エディオン傘下の石丸電気もすでにリニューアルを済ませており、秋葉原は稀に見る激戦区の様相を呈してきた。
新店舗は「パソコン館」ということで、扱う商品もパソコンが中心となる。店内はあまり広くはなく、白物家電は置いていないが、オーディオプレイヤーやデジタルカメラなどは販売している。取材したのは15日(土)だったのだが、2Fのノートパソコン売り場が来客でごった返していた。
LABI秋葉原パソコン館の場所は「サトームセン駅前1号店」があったところ。ヤマダ電機はサトームセンを今年5月に子会社化しており、12月に入ってからも、サトームセンの15店舗が「YAMADAテックランド」の名称に変わっている。サトームセンの名前が秋葉原から消えるのは少し寂しいところだ。
今年最後の改造PCが展示
「ゲームボーイPC」「弁当箱PC」「なんちゃってクワッドPC」などの改造PCで秋葉原を賑わしたT-ZONE PC DIY SHOP。その改造PCシリーズで今年最後となる最新作「ファミコンPC」が公開された。
店員M氏によるこのシリーズ、今までゲームボーイやスーパーファミコンは改造されていたが、意外にもファミコンは今回が初めて。これもスーファミPC同様、カセットにHDDが…と思いきや、今回仕込まれたのはなんとディスプレイ。大きさは2インチだが、デスクトップがちゃんと表示されており、極小サイズの「一体型PC」となっている。
今回、中に入っているのはNano-ITXのマザーボード。しかしヒートシンクやI/Oパネルがあると筐体に入らないので、全て取り外した上、I/Oはハンダ付けで配線し直すなどの工夫がされている。今回の改造も難易度は結構高いと言えるだろう。ちなみにディスプレイは「オークションで入手した」(店員M氏)もので、PCとはビデオ信号で接続されている。
Thermaltakeの新型PCケース
Thermaltakeは15日、T-ZONE PC DIY SHOPの店頭で販促イベントを開催した。真冬ではあるが展示の中心はやはり冷却関係の製品で、水冷製品のデモには多くの人が興味を示していた。さらに、今週発売予定の新製品として、PCケースが2種類展示されていたのでここで紹介しておきたい。
まずフルタワーケースの「Xaser VI」は、冷却性能と使い勝手が強化されたモデル。ドライブベイ・PCIスロットなどがツールフリーとなっているほか、マザーボードトレイはスライド式。また天板もスライドが可能で、5インチベイの上段に水冷キット「BigWater」を入れた場合は、冷却液の補充なども簡単だ。価格は35,980円前後。
もう1つはデスクトップタイプの「Mozart IP」。これはiPod classic用のドックを備えたもので、VFDパネルをオプションで搭載することもできる。PCIスロットに独自の拡張カードを用意しており、iPodをドッキング時、PCの電源がオフのときでもスピーカーから音楽を再生することが可能だ。こちらの価格は25,800円前後となる見込み。