キヤノンブースでは、「つくる」、「つかう」、「いかす」の3コーナーとジュニアフォトグラファーズコーナーなどを設置。省資源化やエコ物流における取り組みなどを、カメラバッテリーの小型化などの具体例で展示するほか、「環境クイズ」を実施し、子どもにもわかりやすく同社の「エコ」活動を説明している。

数ある展示品の中でも注目したいのは、エコプロダクツ大賞推進協議会による2007年エコプロダクツ大賞「エコサービス部門」において、「エコプロダクツ大賞推進協議会会長賞(優秀賞)」を受賞している同社の「トナーカートリッジリサイクルプログラム」だ。

バッテリーの小型化により、カメラのボディサイズの縮小を実現(左)。梱包箱も省資源化

1990年、業界で初めて、トナーカートリッジのリサイクルプログラムを開始させた同社。回収は世界21カ国で展開(2006年8月1日現在)され、1990年~2006年までの累計で、約16.6万トンの使用済みトナーカートリッジを回収しているという。これは約27万トンのCO2排出量を削減したことになるそうだ。

また、回収した製品は「埋め立て廃棄することなく現在は、100%の再資源化を実現しているんですよ」と同ブースの説明員が解説してくれた。リサイクルの内訳は、58%が部品/材料使用、41%がマテリアルリサイクル、1%がエナジーリカバリー(熱源として使用)となっている (2006年8月1日現在)。

回収対象となっているカートリッジ

回収された製品は100%リサイクルされる

さらに、インクジェットプリンタ用カートリッジ回収も1996年より行われているほか、カートリッジのリサイクルプログラムの一環として、「使用済みカートリッジ回収によるベルマーク運動」にも取り組んでいるのが特長。使用済みのカートリッジを学校で集め、同社に送るとベルマークの点数がもらえるという仕組みだ。エコにも役立ち、教育機関支援にもつながる一石二鳥の活動として興味深い。活動の詳細は、同社公式サイトにて確認できる。

なお、インク/トナーカートリッジ回収プログラムは、同じく出展企業であるセイコーエプソンでも行われており、同社のブースでも同様の展示が行われている。