アンテナハウスは13日、PDFに直接、文字や線、画像を書き込んで上書きできるソフトウェア「書けまっせ!!PDF3」を12月下旬より発売する。機能の多い「書けまっせ!!PDF3 プロフェッショナル」が価格13,440円、「書けまっせ!!PDF3 スタンダード」が価格7,980円。ダウンロード版も提供され、価格はそれぞれ9,980円、5,250円となる。対応OSはWindows 2000 / XP / Vista(64ビット版を含む)。なお、同社では現行製品である「書けまっせ!!PDF2」を12月1日以降、購入・登録したユーザーには無償でのバージョンアップサービスを実施、上記期間外の従来バージョン購入・登録ユーザーに対しては、スタンダード版を3,570円、プロフェッショナル版を6,300円で提供する。

製品発表にあたり、同社小林徳磁社長は「"紙"の歴史は、中国で約二千年前に発明されたが、デジタル時代には適合しなくなってきている。紙に代わるデジタル時代のメディアとして、紙と同じような表現ができるフォーマットとしてPDFがその最先端を行く。今回の製品は、紙の代わりに簡単にPDFを使うことをコンセプトに開発した」と同社製品とPDFに対する意気込みを語った。

「書けまっせ!!PDF3」

小林徳磁社長

書けまっせ!!PDF3では、操作画面の構成の変更に加え、文字を書式の枠に合わせにくいという点を改善し、独自の「テキスト入力コントロール」を開発。見た目のままのコントロールを使った文字入力が可能となる。また旧バージョンではPDF作成の際にWindowsの印刷機能を利用していたが、これを廃止し、独自の出力ライブラリーを用いて、PDFを直接書き出す仕様に変更した。これにより、PDF出力が従来よりもはるかに高速になったという。

各ツールも枠のサイズにそのまま収まる

操作・編集面での新機能では、ドラッグ&ドロップで画像をPDFに貼り付ける機能や、用紙PDF(下地となるPDF)を90度単位で回転する機能、入力・貼り付けした文字や図形をそのままに用紙PDFだけを差し替える機能、自由曲線の入力、日付印・認印を作成する機能など大幅の強化が行われた。

日付印などを作成しPDF上に配置することもできる

またプロフェッショナル版では、テキストボックスに計算式を設定し、値の参照や関数を使った計算結果を表示させる機能、画像ファイルを読み込んで用紙PDFとして使う機能、スキャナを直接制御して、スキャンデータを用紙PDFとして扱う機能など、こちらも多数の機能が追加されている。

PDF上のテキストボックスに計算式を設定すると自動的に計算される。テキストボックスのプロパティには「式」が記入されている