日立グループのブースでは、エネルギーや発電、交通システムなど、家電製品以外の展示も多いが、ここでは、家電製品の展示について、目立った展示を紹介したい。

とにかく薄い「Wooo UT」シリーズ。これだけ薄ければ、梱包剤や、輸送にかかる環境コストを抑えられるのも納得

内部をステンレス化した「ステンレス白くまくん」第2世代モデル。昨年モデルよりも、室内機の幅を狭くしたことで(5.0kWモデルまでは798mm)、既存のエアコンからの置き換えも楽になった

同ブースでも、製品を使用する環境、そして製造現場の両面でのCO2削減への取り組みについて展示が行われている。特徴的なのが、エコプロダクツでありながら、CO2の削減などだけでなく、製品の使いやすさ、高機能さを打ち出している点だ。確かに、家電製品は日常的に使用するものなので、エコ度の高さだけでなく、それ以外の能力の向上も求められる。魅力的な製品で、それでいてなおかつ、環境に優しいというのがベストなエコプロダクツだろう。

同ブース家電製品の展示の中心となっているのは、12月中旬に32V型が発売開始予定となっている「Wooo UT」シリーズ。きょう体を最厚部でも39mmという極限まで薄くした結果、外装部材を12%削減、また輸送時の積載量も20%アップし、CO2の削減を計っている。

また、第2世代の「ステンレス白くまくん」や、真空チルドルームを装備した冷凍冷蔵庫「R-X6000」なども展示している。ステンレス白くまくんは、エアコン内部をステンレス製にすることで、汚れの付着を防ぎ、省エネ効果を持続するエアコン。もちろん自動クリーニング機構も装備している。R-X6000は、真空ポンプの搭載が目に付くが、立体成型真空断熱材の採用により、天板にも断熱材を装備し、断熱性能を25%アップさせ、消費電力を削減させたモデルでもある。

真空チルドルーム、立体成型真空断熱材など、最新の機能を装備した「R-X6000」。庫内容量は国内最大の601L

「R-X6000」に装備される真空チルドルーム