日本ファッション協会 流行色情報センターでは、毎年優れたカラーデザインの自動車を顕彰する「オートカラーアウォード」を開催しているが、本年度の同賞として、グランプリに日産自動車の「マーチ」、ファッションカラー賞にマツダ「デミオ」、文化女子大学セレクションとしてトヨタ自動車の「レクサス LS600h」が選出された。
「オートカラーアウォード2008」では、トータルでもっとも優れた「グランプリ」のほか、時代の価値観やライフスタイルを先鋭に表現しているものとして「ファッションカラー賞」、文化女子大学の学生の代表23名が選出する「文化女子大学セレクション」、自動車のデザイナーによって選ばれる「オートカラーデザイナーズセレクション」(エクステリア部門/インテリア部門/企画部門/技術部門の4種)、および審査員特別賞が選定された。
グランプリと、オートカラーデザイナーズセレクションのインテリア部門賞を受賞したのは日産・マーチの「外装:サクラ、内装:カカオ」色。受賞理由としては、「プリティ、キッチュといった甘ったるいムードになりがちなピンク色相をナチュラルに表現して好感が持てる。外装色のサクラと内装色のカカオのマッチングが美しく、レベルが高い仕上がり。また、今回の『サクラ』という色だけでなく、これまでマーチが行なってきたデザインの進め方、戦略性は、今後の他業界にも影響力をもてるものであり、グランプリに相応しい」としている。
ファッションカラー賞と、オートカラーデザイナーズセレクションのエクステリア部門賞の両方を獲得したのはマツダ・デミオの「外装:スピリティッドグリーンメタリック」色。受賞理由として「迷いのない瑞々しいグリーンの打ち出し、メッセージ性。メインカラーとして訴求させたその行動力に拍手」とのこと。
文化女子大学セレクションと審査委員特別賞のダブル受賞となったのは、トヨタ・レクサス LS600hの「外装:ブラックオパールマイカ、内装:ブラック&メローホワイト」色。「黒のゴージャスな個性表現、高い質感と完成度。ブラックの設定が別にありながら、なおトップセラーは素晴らしい」とコメントしている。
そのほか、オートカラーデザイナーズセレクションの企画部門賞(スターティングスピリット賞)として、ホンダ・シビック タイプR 「外装:チャンピオンシップホワイト、内装:ブラック/TYPE R レッド」色、技術部門賞として、ニッサンGT-R 「外装:アルティメイトメタルシルバー」色が選出された。