ヤマハ発動機は、250ccの空冷・4ストロークSOHC単気筒エンジンを搭載した軽二輪バイク「セロー250」および「トリッカー XG250」にフューエルインジェクション(電子燃料噴射)を搭載するなどの改良を施し、2008年1月30日より発売する。価格はセロー250が49万3,500円、上級グレードの「セロー250(S)」が」51万4,500円。トリッカーが45万7,800円、トリッカー(S)が47万8,800円。
「セロー(SEROW)」は1985年の発売以来、オフロードでの優れたトレッキング性と、市街地での扱い易い走行性が人気のロングセラーモデル。2005年には"操る楽しさナンバーワン"をキーワードにフルモデルチェンジを行い、エンジンを225ccから250ccに拡大し、新ボディを採用して走行性を向上させた。併せて、平成18年国内二輪車排出ガス規制に適合させている。
今回の2008年モデルでは、F.I.(フューエルインジェクション)を採用し、吸気ポート形状変更などにより、環境性能、トルク感を向上させた。またフロントフォークアウターチューブの仕様変更によるトレール量見直しを図った。ボディーカラーは新グラフィックを採用し、白と緑の「パープリッシュホワイトソリッド」、白と赤の「ヒートレッド」が用意されている。また随所にゴールドを塗装した上級グレードの「セロー250(S)」も設定されている。
主な仕様は、全長2,100mm×全幅805mm×全高1,160mm、ホイールベース1,360mm、シート高810mm、車両重量119kg、空冷・4ストロークSOHC単気筒エンジン、249cm3(ボアφ74×ストローク58mm)、最高出力14kW(18ps)/7,500rpm、最大トルク19Nm(1.9kgm)/6,500rpm、セルフ式スターター、タンク容量9.6L、燃費40km/L(60km/h定地走行テスト値)。
「トリッカー(tricker) XG250」は、2004年3月の発売以来、市街地での実用機能とBMXやサーフィン、スノーボードなどの"エクストリーム系スポーツ"の雰囲気を兼ね備え、扱いやすさと個性的なデザインが幅広い層から支持されているモデル。エンジンなどはセローとほぼ共通している。
2008年度モデルでは、セロー同様にF.I.を採用するなど、環境性能とトルク感を向上させた。また、燃料タンクを1.2L(リッター)増量の7.2Lとして航続距離を延長。併せてシートも快適性を向上のために形状を変更した。そのほか、フロントサスペンションのセッティングを変更による操縦安定性の最適化などを図っている。ボディーカラーは新色の「マットブルーメタリック」と「ビビッドオレンジメタリック」。また、赤いメインフレーム、ブラックとレッドのツートンシート、ブラック塗装のフロントフォークアウターとリアアーム、ブラックアルマイト処理を施した前後リムなどを採用した「トリッカー XG250(S)」も選択できる。
主な仕様は、全長1,980mm×全幅800mm×全高1,145mm、ホイールベース1,330mm、シート高810mm、車両重量117kg、空冷・4ストロークSOHC単気筒エンジン、249cm3(ボアφ74×ストローク58mm)、最高出力14kW(18ps)/7,500rpm、最大トルク19Nm(1.9kgm)/6,500rpm、セルフ式スターター、タンク容量7.2L、燃費39km/L(60km/h定地走行テスト値)。