セガがゲームコンソール事業への再挑戦を目指して、ドリームキャストの後継機を開発しているのではないかという議論が米国のブロガーの間で広がっている。
この論争の火種となったのは、今年の8月13日にセガが米国特許商標庁(USPTO)に出願した「DREAMCAST」の商標登録の内容だ。申請書に記載された商標のカバー範囲に、フロアパッド/マットやフラッシュメモリーカードなど、1998年に発売されたドリームキャストで提供されなかった機器やパーツが含まれていた。そのため、8月の商標登録出願は"ドリームキャスト 2"投入の布石に違いないと指摘され、そこに同意や反論、期待の声が集まっている。
ちなみにセガは1998年に米国でDREAMCASTの商標を登録出願しており、今もその権利を有している。当時の申請書は、コンソールゲーム機および周辺機器、パソコン用周辺機器、コンソールおよびパソコン用プログラムなど幅広い範囲を対象としていた。だが読み返してみると、今日のフロアパッド/マットやフラッシュメモリーを対象にするのは難しそうな記述である。USPTOによると、時流に合わせて商標のカバー範囲を拡大する試みは珍しくないそうだ。2001年にドリームキャストの製造が終了し、その存在を知らない若いゲーマーも増えている中、今もセガはDREAMCASTブランドの保護を怠っていない模様だ。なおSega of Americaは、8月の商標出願の意図については回答できないとしている。