電気通信事業者協会(TCA)は7日、11月末時点の携帯電話・PHSの契約数をとりまとめて公表した。ソフトバンクモバイルが19万1,600増で純増数トップとなり、これで同社は7カ月連続で純増数1位を獲得したことになり、好調を維持している。ウィルコムは引き続き21,300減となり、復調の兆しは見えていない。

携帯電話全体では、四半期ごとに契約数を公表しているイー・モバイルを除くと、純増数は30万5,100契約・0.3%増となった。全契約数は9,997万200契約で、わずかに1億契約には届かなかったが、今年中に携帯電話だけで1億を突破するのは確実な情勢だ。NTTドコモは48,200増、au(KDDI)は、10万7,200増、ツーカー(KDDI)は41,900減。ドコモは1つの端末で2つの契約を行える2in1サービスを提供しているが、2in1の契約数は15,300増・累計で18万3,100契約となった。

ソフトバンクは、低価格な料金プランであるホワイトプランや豊富な端末バリエーションが功を奏したのに加え、民間調査会社のCM総合研究所による、2007年度のCMブランド評価で1位を獲得したように、TVコマーシャルが好調な点も要因の1つと考えられる。ドコモやauもそれぞれ同調査で2位、4位を獲得しているが、ソフトバンクには及ばなかった。

グループ 純増数 累計
NTTドコモ 48,200 53,029,000
KDDI(au・ツーカー) 65,400 29,416,200
ソフトバンクモバイル 191,600 17,402,700
イー・モバイル(※) (9月末時点で) 122,300
携帯電話総計 305,100 99,970,200

(※:イー・モバイルの統計は四半期毎のため、11月単月の純増数は非公表)

NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの純増数には、プリペイド契約および通信モジュールサービスについての純増(減)が以下の通り含まれる。

グループ 純増数のうち
プリペイド契約 通信モジュール
NTTドコモ -300 35,000
KDDI(au・ツーカー) -8,800 6,400
ソフトバンクモバイル -30,700 100

PHSのウィルコムは、データ定額のイー・モバイルの参入などの影響からか純減が続いており、11月末時点では21,600減となり、契約数は460万800契約だった。ドコモは34,700減・25万1,800契約となり、PHS全体では1.1%減の485万2,600契約だった。

グループ 純増数 累計
ウィルコム -21,600 4,600,800
NTTドコモ -34,700 251,800
PHS総計 -56,300 4,852,600