車に変形できるロボットの新型
エスケイパンは、まもなくエレキットから発売される予定の低価格2足歩行ロボット「Gogic Player」を出展。価格は33,600円と、前モデル「Gogic Five」よりも安くなっているほか、測距センサーも標準で付属しており、簡単な自律動作が可能だ。ただし、前モデルにあったメモリカードスロットは省略されている。
サーボモーターは名前のとおり5つ搭載(Gogic=5軸)しており、単3電池×4本で3時間以上の動作が可能(マイコンボード用に9V型電池も使用)。操作は汎用のテレビリモコンが利用できる。特徴となっているのはオプションの「Gogic Racer」(8,400円)で、これを装着すれば、自動車型へのトランスフォームも可能だ。
なお、低価格ロボットながら開発環境もちゃんと用意されており、モーションを自由に作成することができる。子供から大人まで楽しめるロボットキットと言えるだろう。
1/2サイズのマイクロマウス
アールティも低価格のロボットキット「ちょろ丸」を展示。秋月電子の定番マイコンキット「AKI-H8/3694F」が使用されており、C言語でのプログラミングに対応する。LED×8、スピーカ、光センサー×4、スイッチ×4なども搭載されており、ロボット制御の学習には最適だ。価格はフルキットが29,400円で、マイコン無しが27,750円。
また、小型マイクロマウスキット「Pi:Co(ピーコ)」の発売も予定しており、迷路を使ったデモを行っていた。大きさはわずか5cm立方。マイクロマウスの大会では2009年よりハーフサイズコースによる競技も始まるということで、このPi:Coはその規格に対応したものだ。通常版が99,750円で、サンプルプログラムが付属しないエキスパート版が69,825円。
ヴイストンは未発表ロボを展示
ヴイストンは未発表の2足歩行ロボットを展示。詳細な仕様は不明だが、自由度は17で、サーボモーターは日本遠隔制御の「RBS582」を使用していた。デモではなぜか"エア三味線"を披露していた。
ZMP×マイクロソフトのコラボ
マイクロソフトはロボット開発ツール「Robotics Studio」をアピール、ブースで対応ロボットの紹介を行っていた。中でも注目はZMPの「e-nuvo WALK ver.3」で、これは「Robotics Studioを用いて制御する世界初の2足歩行ロボット」(同社)。PC上にバーチャルロボットを表示することが可能で、実機と同じプログラムで動作をシミュレートできるようになっていた。
また、ロボエンジンは2足歩行ロボットの試作機を出展。製品化には「まだ1年くらいかかりそう」(担当者)とのことだが、ネットワークに対応させて何かをやりたいそうだ。
ダイナマイザーのブース?
何を売っているのかよく分からなかったのが杉浦機械設計事務所のブース。ご存じスギウラファミリーの杉浦富夫氏が社長を務める会社なのだが、売り物ではないダイナマイザーを前面に展示。最終日に会場内でROBO-ONEが開催されたので、その参加が一番の目的かもしれない。
AIBOの恐竜版(?)がまもなく発売
2足歩行ロボットではないが、ビジネスデザイン研究所の恐竜型ロボット「PLEO(プレオ)」も会場の注目を集めていた。米UGOBEが開発したもので、AIBOのように、育て方で性格が変わっていくという。価格は52,500円で、12月1日より先行予約を開始し、12月末に世界同時発売する。詳細についてはオフィシャルサイトを参照。