ニコラス・ケイジ主演のアドベンチャー映画『ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記』が21日、いよいよ全世界同時公開される。これに先駆け5日、都内にて主要キャスト及びスタッフらによる記者会見が行われた。
『ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記』は、全世界33カ国で初登場1位を記録したという『ナショナル・トレジャー』(2004年米国公開)の続編。今まで続編に出演することを頑なに拒み続けてきたニコラス・ケイジが、初めて出演を承諾したということでも話題を集めている。製作は『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのジェリー・ブラッカイマー、そして『あなたが寝てる間に…』、『キッド』のジョン・タートルトーブがメガホンを握る。
歴史学者であり冒険家のベン・ゲイツ(ニコラス・ケイジ)の先祖に突如着せられた「リンカーン大統領暗殺の真犯人」という汚名。ゲイツは名誉回復のために天才ハッカーのライリー(ジャスティン・バーサ)、才色兼備の古文書専門家アビゲイル(ダイアン・クルーガー)と共に真相解明に乗り出す。
ベン・ゲイツという役柄を非常に気に入っているというケイジ。「日本の方は自分の先祖を敬うでしょ? ベンもそうなんだ。今の自分があるのは先祖のおかげ、と考えている。そこが好きだね」。
撮影が大変だったシーンについて聞かれると、バーサは「後半の水中のシーンだね」と即答。「インフルエンザにかかって、1週間も撮影を休んじゃったんだ。あの時はあったかいお茶をくれてありがとう、ダイアン」。そう水を向けられた形のクルーガーも「今、ジャスティンが代弁してくれたけど、あれは本当に大変だったわ。ジャスティンが倒れちゃったから、私たちも心配で具合が悪くなったくらいなの」。それに反してタートルーブ監督は「僕は水のシーンは楽しかったよ(笑)。キャストにとっては凍える寒さの中でセリフを喋らないといけないからが大変だったと思うけど。キャラクターの内面や人間関係、感情面を観客に訴えるように撮るのがチャレンジングだったよ」とそれぞれの立場から、楽しくも過酷な撮影を振り返った。
会見後半には、ジェリー・ブラッカイマー作品の大ファンだという元大リーガーの新庄剛が登場。公開前日の20日に行われる前夜祭の会場すべてをヘリコプターで回り、日本縦断を敢行するという。
『ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記』は12月21日全世界同時公開。
撮影・石井健