米Microsoftは12月5日 (現地時間)、Windows Vista Service Pack (SP) 1のRC (リリース候補)版をMicrosoft Connectプログラム向けにリリースした。6日にはTechNetおよびMDSNの契約者への提供を開始し、来週中にDownload Centerを通じて公開する予定だという。
RC版ではインストーラのサイズが小さくなった。ベータ版との比較で、5言語版が30%以上、36言語版が50%以上もコンパクトになったという。必要なディスクスペースも少なくなり、またWindows Updateからのレポートを基に導入時のバグやエラーを解消したことで、インストール時の安定性が大幅に向上した。さらに導入後に不要なデータが自動削除されるなど、クリーンなインストールが可能になっている。
最終版は2008年第1四半期にリリースとなる予定で、RTM (製造工程向けリリース) 後に、ネット経由では、まず英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、日本語の5言語向けにx86およびx64版の提供が始まる。さらに8~12週間後に、その他の言語に拡大される。企業や組織のユーザーなど、Windows Updateを利用していても、しばらくはSP1を導入したくない場合は、"Blocker Patch"を適用することで自動更新を避けられる。同パッチに関する情報は、まもなくWindows Vista TechCenterで公開されるそうだ。
SP1はWindows Vistaの安定性や互換性の向上、パフォーマンスの改善、新たな標準への対応などが主な内容となる。Vistaに新機能を追加するためのプログラムではなく、SP1に含まれる予定のアップデートの多くはWidows Updateの更新プログラムとしても提供される。