NTTドコモは3日、韓国の携帯電話事業者KT Freetel(KTF)と共同で、マレーシアの新規携帯電話事業者U Mobileに出資することを発表した。U Mobileは現在U Telecom Media Holdingsの100%子会社だが、ドコモおよびKTFの出資後はそれぞれが16.5%、両社で33%の株式を保有することになり、U Telecomの出資比率は67%に低下する。

U TelecomがU Mobileへの増資を行い、その後ドコモとKTFが両社計2億ドルの第三者割当増資引き受け先となる形をとる。払込時期は2008年2月の予定。U Mobileは2008年にマレーシア国内で携帯電話事業を新規に開始する予定で、当初から第三世代携帯電話(3G)のW-CDMA方式でサービス展開する。W-CDMAで実績のあるドコモとKTFが経営参画し、これを後押しする。また、マレーシアにおける国際ローミングの環境を整え、ドコモ・KTFそれぞれの利用者の利便性を高めるとしている。両社からはU Mobileへ取締役および社員数名が派遣される。

マレーシアでは現在、Maxis Communications、Celcom、DiGi Telecommunicationsの3社が携帯電話サービスを提供しており、このうちMaxisとCelcomがすでに3Gサービスを開始している。