今週はゲームのビッグタイトルが続々登場。クリスマスを控え、冬商戦が激化してきているようで、秋葉原という街がそれを象徴しているかのよう。本当に焦ってしまうくらいのアイテム数に、なぜか幸せを感じてしまった。
ハードはショップによって在庫の有無に違いが
ハードは先週と同じように、Xbox360 エリート以外は在庫を確認することができた。しかし、プレイステーション・ポータブルについては、既報の影響があるのか、一部店舗では完売となっていた。プレイステーション 3は、3種類とも在庫を確認、ニンテンドーDS(Liteを含む)、Xbox 360のバリューパック、Wiiについても潤沢に市場に出ているようだった。
任天堂のTVCMですでに知っている人も多いと思うが、あの"上に乗るもの"は、正式名称を「バランスWii ボード」という。Wii専用ソフト『Wii Fit』に同梱されて12月1日に発売が決定し、ショップでは予約を開始していた。ジャンルは「フィットネス」で、40種類以上にのぼるトレーニングが可能とのことだ。『Wii Fit』のメーカー希望小売価格は8,800円。当然だが、Wii本体がないと動作しないので、アソビットゲームシティでは「今のうちに本体を」と盛んにアピールしていた。
人気シリーズが同日に続々発売
たくさんの新作が出ていた今週。何から紹介しようか悩むところだが、まずはこれから。バンダイナムコゲームスよりプレイステーション 2専用ソフト『SDガンダム ジージェネレーション スピリッツ』が11月29日に発売開始。まず、このゲームは全3部(一年戦争編/ジオン再興編/次世代闘争編)の構成で、どのシナリオからも始められる。ちなみに圧巻なのが"宇宙世紀作品全36シリーズ"を完全に網羅しているということだ。
『機動戦士ガンダム』はもちろん、『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』『機動戦士Zガンダム(劇場版)』『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』等々が参戦。そして、5万ワード以上のボイスを収録し、あの名台詞が蘇る。ゲームはステージやイベントをこなし、自軍を強化することによってオリジナルな最高で最強な部隊を作り上げるというもの。ショップでの価格は、6,300円前後。
続いては、レベルファイブの「レイトン教授シリーズ」第2弾、ニンテンドーDS専用ソフト『レイトン教授と悪魔の箱』が11月29日に発売された。今回のコンセプトは"ナゾトキ×映画級!"とのこと。ショップでの価格は、4,000円前後となっていた。ちなみに、桜ナオキによる『レイトン教授』の漫画化が決定。「別冊コロコロコミック」(小学館)で2008年2月号より連載開始とのこと。
マーベラスエンターテイメントからは、プレイステーション 2専用ソフト『ゼロの使い魔 夢魔が紡ぐ夜風の幻想曲』が発売された。"ツン・デレ"なルイズと召還されたサイト。ゲームの舞台はもしかして現代!? ルイズの制服姿が見られちゃう? そして、なんとこのゲームには「ツンデレシステム2.0」が搭載されているという……。また、本作は「限定版」と「通常版」の2種類が発売されており、「限定版」には『ゼロの使い魔"ファンタジー・フォース"』というシューティングゲームとオリジナルブックレットが同梱されている。ショップでの価格は「限定版」が8,700円前後、「通常版」は6,900円前後。
カプコンからは、プレイステーション 2とWiiの2つのプラットホームで『戦国BASARA2 英雄外伝(HEROES)』が発売。今回のキーワードは「明かされなかった英雄(HIROES)たちの物語」だ。プレイヤーは全30武将にものぼり、ストーリーモードから自由合戦モードなど、プレイモードがとにかく豊富。また、ヤリコミ情報としては、前作同様、ある一定の条件を満たすと"隠し衣装"が出現!? ショップでの価格は、プレイステーション 2版が4,900円前後、Wii版が前作とのダブルパック仕様で6,500円前後。
アークシステムワークスからは、『GUILTY GEAR 2 -OVERTURE-』がXbox 360専用ソフトとして発売された。注目すべきは、新ジャンルとなる「メーレーアクション」だろう。これは、英語の"Melee"と日本語の"命令"とを掛けた造語とのことだ。また、Xbox 360ならではの映像美も堪能してほしい。ショップでの価格は、6,980円前後。
そして、ユービーアイソフトからは、Xbox 360専用ソフト『アサシン クリード』が登場。時代は1191年、プレイヤーは暗殺者となりミッションをこなしていく。この作品は"ソーシャルステルス"というコンセプトで展開。これは群集の中に身を置き、敵を欺き刺客となるというもの。ショップでの価格は、6,500円前後。ちなみに、CEROレーティングはZなので、購入の際は注意してほしい。
スパイクからはプレイステーション 3版とXbox 360版で『TONY HAWKS PROJECT 8』が発売。アメリカの、とある街を舞台としたスケートボードアクションゲームだ。ありとあらゆる所を走り回る爽快感が楽しめる。価格は、プレイステーション 3版とXbox 360版ともに6,300円前後。タカラトミーからは『NARUTO -ナルト- 疾風伝 激闘忍者大戦! EX2』がWii専用ソフトとして発売開始。今回もなりきり忍者アクションゲームで、ミニゲームなども楽しめる仕様となっている。ショップでの価格は、6,000円前後。
そしてサクセスからは、ニンテンドーDS専用ソフト『降魔霊符伝イヅナ 弐』が登場。ジャンルはダンジョンRPG。登場するのはリストラ忍者軍団で、ダンジョン内の敵は前作のものに加えて、西洋から襲来したとされるモンスターも登場。さてイヅナ、どう戦う? ショップでの価格は、4,400円前後。ちなみに、すでに完売しているショップもあった。
続いては、『StarTRain-your past makes your future』が、プリンセスソフトより発売。「一つの恋の終わりから始まる物語」をキーワードに、ジャンルは"はーど純愛ADV"となっている。きゅんとするような恋の感覚を思い出させてくれる……そんなイメージの作品だ。ショップでの価格は、"描き下ろしポストカード5枚"同梱の「初回限定版」が7,400円前後で、「通常版」が6,300円前後となっていた。
最後に日本一ソフトウェアからは、プレイステーション・ポータブル専用ソフト『魔界戦記ディスガイア PORTABLE 通信対戦はじめました。』が発売。"史上最凶やりこみシミュレーションRPG"が、プレイステーション・ポータブルのワイヤレス通信機能を使って、相手と対戦できる本作。お互いのハードに自身が育てたパーティーを参加させて戦闘が可能となっている。ショップでの価格は、2,600円前後。
『StarTRain-your past makes your future』パッケージ。左が「初回限定版」、右が「通常版」 |
『魔界戦記ディスガイア PORTABLE 通信対戦はじめました。』パッケージ |
DVD&CDの新作は全体的に量は少なめ
よしもとアール・アンド・シーから、あの松本人志第一回監督作品の『大日本人』が、ついにDVDで11月28日に発売された。いろいろな意味で話題を呼んだ作品だが、満を持してのDVD化だ。「初回限定版」と「通常版」の2種類が発売。「初回限定版」には、メイキング/未公開映像集/予告編/スポット集が同梱される。メーカー希望小売価格は「初回限定版」が5,800円、通常版が3,990円。
CDでは、前述の『SDガンダム ジージェネレーション スピリッツ』テーマソングが、11月28日にキングレコードより発売。タイトルは「もうひとつの未来~starry spirits~」で、あの森口博子が歌っている。彼女といえば、そう『機動戦士Zガンダム』の後期OP「水の星へ愛をこめて」が頭に浮かぶ。リアルタイムの世代の人には涙ものかも。ちなみにカップリング曲の「それでも、生きる」は、彼女自身が作詞を手掛けている。価格は1,050円。
『おねがいマイメロディ すっきり♪』からは、新OPテーマ「Chu☆おねがいマイメロディ」がインデックス ミュージックより11月28日に発売された。歌っているのはナナカナ(井ノ上奈々・酒井香奈子)で「限定版A」「限定版B」「通常版」で展開されている。ちなみに「限定版A」では、井ノ上奈々のソロが、「限定版B」では酒井香奈子のソロが収録されている。ジャケットも、よく見ると違うのだ。価格は「限定版」はどちらも1,360円で、「通常版」が1,250円。
続いては、『ご愁傷さま二ノ宮くん』から「ユビキリ」がコロムビアミュージックエンタテインメントから11月28日に発売。OPの「ユビキリ」とEDの「ふれふれっ ぽんぽん!」を収録。価格は1,260円。『バンブーブレード』からは、OP・EDを収録した「BAMBOO BEAT/STAR RISE」がflying DOGより11月28日に発売された。価格は1,050円。
『シャイニング・ティアーズ・クロス・ウィンド』よりオリジナルサウンドトラックがウェーブマスターより11月28日に発売。CD2枚組になっており、全62曲を収録。価格は3,800円となっていた。また、ゲームで紹介した『レイトン教授と悪魔の箱』のテーマ曲で、Salyuの歌う「iris~しあわせの箱~」がトイズファクトリーより11月28日に発売。価格は1,050円。
フィギュアからはお待ちかねの、あの娘が登場!!
商品展開の早さが際立つバンダイの『機動戦士ガンダムOO』シリーズ。そのなかから「1/60スケール ガンダムエクシア」が登場。さすがに大きく、完成時の高さは300mm。しかしながら"組み立てやすさ"を全面に出し、パーツの多さからくるストレスなどを感じない仕様になっているという。そのままでも重量感たっぷりだが、改造や塗装などさらに手を加えてみてはいかが? メーカー希望小売価格は4,725円。
続いてもバンダイから。こちらは"HCM Pro SPシリーズ"第4弾の『機動戦士ガンダム 第08小隊』に登場する、「RX-79(G) GUMDAM(陸戦型ガンダム)」が発売された。SPシリーズはスペシャルペインテッドバージョンで、陸戦型ガンダムは汚し塗装が施されている。本体の全高は約90mm。胸部の外装は脱着可能で、背中のウエポン・コンテナの開閉もできる。主な付属武器は100mmマシンガン/180mmキャノン/ビームサーベルなど。ショップでの価格は4,800円前後となっていた。
タカラトミーからは「アクティックギアネクスト」シリーズより、『装甲騎兵ボトムズ』に登場する「パープルベアー」(本来の名称はATM-09-SSC)が発売された。この商品は「スコープドッグ」との換装が可能なコンバーチブルシステムを採用し、スケールは1/48。メーカー希望小売価格は、5,250円。
コトブキヤからは『機神飛翔デモンベイン』の「デモンベイン・ブラッド」が発売。ノンスケールで全長は約225mm。、2007年7月に発売された「デモンベイン プラモデルキット」のカラバリで全体を赤で統一、見事なまでの美しさと存在感を与えている。なお、流通限定商品なので、購入の際はメーカーに確認したほうがよさそうだ。メーカー希望小売価格は、6,300円。ハピネットとコトブキヤのコラボレーションブランド・クロノ∞ゲートからは、『サイボーグ009』に登場する「フランソワーズ・アルヌール」(003)が発売された。PVC/ABS製の1/6スケール塗装済完成品。その髪型と印象的な眼が、原作者の石ノ森章太郎描く003っぽい。メーカー希望小売価格は7,644円。
フリーイングより、『涼宮ハルヒの憂鬱』から1/4スケールの「鶴屋さん バニーVer.」が発売された。彼女はみくるのクラスメイトで、その八重歯が特徴。今回はバニーになって悩殺ポーズ……ファンにはたまらない作品だ。塗装済完成品で、メーカー希望小売価格は11,800円。お次も「鶴屋さん」なのだが、こちらはアルター製の「鶴屋さん メイドVer.」。やっぱり八重歯はそのままに、笑顔でメイド服を着こなす彼女を再現した1/8スケールの塗装済完成品。メーカー希望小売価格は、6,090円。
グッドスマイルカンパニーの癒し系「ねんどろいどシリーズ」に、『Fate/hollow ataraxia』の「ちゃりんこライダー」が登場した。ABS/PVCの塗装済可動フィギュア。ノンスケールで全高は約100mm。このユルさが何ともいえない。しかもこのねんどろいど、ちゃりんこをウィリーさせて飾ることも可能。表情は笑顔/無表情/めがね付きの3種類からセレクトできるので、ウィリーさせてめがね付きなんていうのも楽しいかも。メーカー希望小売価格は、3,500円。
今週のトリを飾るのは、レッド・エンタテインメントとグッドスマイルカンパニーのコラボ作品『シュラキ』に登場する「シュラキ・トリニティ BOX-02 柳妹鳳(リウ メイフェン)」だ。1/8スケールのPVC塗装済完成品で、「神薙の刃 円月輪/"銀乃蜜(ぎんのみつ)"」が付属し、「天涙の衣・ダメージVer.」にも交換が可能だ。そしてドラマCD「第2話 シュバルツシルトの伝説」と、「シュラキ シークレットファイル Vol.2」が同梱。メーカー希望小売価格は、6,800円。この商品はかなりの人気で、コトブキヤ ラジオ会館店2Fでは陳列をせず、レジでの販売となっていた。
おまけ&取材を終えて
今週の取材で驚いたのが、しばらく止まったまま放置(?)されていたJR秋葉原駅の電気街口にある時計。先週は確実に止まっていたのに、今週はちゃんと動いていた……。定点観察しようかなどと考えていた矢先のことだっただけに、びっくり&拍子抜け。それにしても、ここのところアイテムの数がどんどん多くなってきている。年末が近づくに連れ、この傾向は高まるだろう。さ~て、来週のサザエ……秋葉原は、どんな顔を見せてくれるのか楽しみだ。
久しぶりに(?)、正しい時を刻んでいたJR秋葉原駅前の時計 |