フォートラベルはこのほど、同社が運営する旅行総合情報サイト「旅行のクチコミサイト フォートラベル」にて、「全国人気温泉ランキング2007」の調査結果を発表した。調査期間は10月16日~11月15日で、1,289件の有効回答が集まった。

アンケートは、同社スタッフが選定した日本国内の温泉地120カ所から、回答者が実際に行ったことのある温泉地を選択。それぞれ6つの評価項目(人に勧めたい度/お湯/ホテル・旅館の質/日帰り入浴施設の充実度/温泉街の雰囲気/交通の便)を3段階(1・3・5点)で評価したものとなっている。すべての評価の平均を算出した総合評価は、以下の通り。

「みんなで決める! 人気温泉ランキング 2007」

順位 温泉名 ポイント
1位 熊本県 黒川温泉 3.9659
2位 大分県 由布院温泉 3.8723
3位 群馬県 草津温泉 3.8630
4位 兵庫県 城崎温泉 3.8419
5位 愛媛県 道後温泉 3.8080
6位 兵庫県 有馬温泉 3.7662
7位 大分県 別府温泉 3.7407
8位 秋田県 鶴の湯温泉(乳頭温泉郷) 3.6525
9位 神奈川県 箱根湯本温泉 3.6235
10位 北海道 登別温泉 3.5692
※「旅行のクチコミサイト フォートラベル」調べ

結果は、1位が「熊本県 黒川温泉」、2位が「大分県 由布院温泉」、3位が「群馬県 草津温泉」となった。これは、2006年度のアンケート調査でベスト3にランクインした温泉地が順位を変える結果で、定番温泉地の変わらぬ人気の高さが窺えた。

注目したい点は、2006年の同様な調査では1位だった「大分県 湯布院温泉」を抜いて「熊本県 黒川温泉」が1位に輝いていることだ。同社では、「黒川温泉は、街全体が温泉情緒あふれる景観を保っています。旅館同士でも協力し合うサービス精神が、ユーザーからの支持を集めたのかもしれません」と推測している。

一方、僅差だが2位となった「大分県 湯布院温泉」は、湯量や源泉数の豊富さが魅力の温泉地。ここでは昔懐かしい田園風景が広がり、日本ならではの風情が感じられると、同サイトでも評判だ。

また、交通の便が悪いという条件をものとせず、8位にランクインした「秋田県 鶴の湯温泉」に関して、同社では「素朴な温泉情緒と最高のお湯に出会うため、少し苦労してでも特別な空間に出会いたいという現代人の価値観が増してきているのでは」としている。「秋田県 鶴の湯温泉」は4つの異なる源泉があるので、それぞれの効能や肌ざわりを味わえる点でも人気が高いのだろう。