三菱自動車と同社のモータースポーツ統括会社MMSPは、2008年のダカールラリーに、チーム・レプソル三菱ラリーアートから「パジェロエボリューション」(スーパープロダクション仕様)4台で参戦すると発表した。三菱自動車チームはこれで第5回の1983年大会から26年連続出場となり、8連覇、通算13回目の優勝をかけて強力な体制で臨む。
ダカールラリーの2008年大会の正式名称は「ユーロミルホー・リスボン~ダカール2008(Euromilhoes Lisbon - Dakar 2008)」であり、記念すべき30回目の大会となる。正月早々の1月5日にポルトガルの首都リスボンをスタートし、スペイン、モロッコ、モーリタニアを経由し、20日にセネガルの首都ダカールにゴールの予定。総走行距離9,273km、うち競技区間が5,736kmで、モーリタニアの砂漠地帯での競技区間が増加されるなど、過酷なコース設定で競われる。
ドライバーは、2002年大会と2003年大会で2連覇を達成している増岡浩を筆頭に、二輪/四輪両部門合計で通算9勝を挙げている2007年大会の覇者ステファン・ペテランセル(フランス)、2006年大会で初優勝を飾ったリュック・アルファン(フランス)、そして2004年大会の二輪部門を制した後に四輪部門に転向したホアン・ナニ・ロマ(スペイン)という磐石の4名体制。車両規則の変更に対応するとともにいっそうの熟成を図った「パジェロエボリューション」で、8年連続となる通算13回目の総合優勝を目指す。
「パジェロエボリューション」はレギュレーションの変更により、エンジンのリストリクター径がφ32からφ31に縮小、トランスミッションは6速から5速となり、動力性能は従来よりも抑えられている。しかし、サスペンションと駆動系を重点的に改良したことで、ハンドリング性能と悪路走破性はさらに向上しており、難コースへの適応能力を高めているという。