アンテナ内蔵ワイヤレスブロードバンドルータ「AtermWR8500N」(左)とワイヤレスカード「WL300NC」(右)

日本電気とNECアクセステクニカは28日、IEEE802.11n draft 2.0に対応したアンテナ内蔵ワイヤレスブロードバンドルータ「AtermWR8500N」とワイヤレスカードセット「PA-WR8500N/NC」を発表した。価格はオープンだが、予想実売価格はAtermWR8500Nが2万3,000円前後、PA-WR8500N/NCが2万8,000円前後となっている。

AtermWR8500Nは、2ストリームMIMO技術を用いて3本のアンテナで送受信を行うトリプルパワーを採用しし、理論値最大300Mbpsの物理転送速度を実現したIEEE802.11a/b/g/n規格対応ワイヤレスブロードバンドルータ。2.4GHz帯の13チャネルに加え、5.2GHz帯/5.3GHz帯/5.6GHz帯の19チャネルも利用できる。また、WAN/LAN全インタフェースでギガビットイーサネットを搭載し、最大有線実効速度約770Mbpsもの高速通信を実現した。

このほか、空きチャネルから最適なチャネルを自動選択する「オートチャネルセレクト」機能、AES対応子機とWEP対応子機の混在が可能な「マルチSSID」機能、自動無線LAN・インターネット設定機能「らくらく無線スタート」、「らくらくネットスタート」などの機能を備える。

アンテナを本体に内蔵したすっきりとしたデザインに加え、使用部品点数の削減や最適なアンテナ設計を行うことにより、同社従来製品と比較して容積を半分にまで削減しているのも特徴だ。

AtermWR8500Nの本体サイズは約35(W)×128(D)×160(H)mm、重量は0.4kg(ACアダプタのぞく)。WANインタフェースはギガビットポート×1、LANインタフェースはギガビットポート×4。対応セキュリティは、WEP(64bit/128bit/152bit)/WPA-PSK(TKIP)/WPA-PSK(AES)、SSID、MACアドレスフィルタリング(最大32台)。

ワイヤレスカード「WL300NC」の本体サイズは54(W)×121(D)×12(H)mm、重量は約0.05kg。インターフェイスはCardBus。対応セキュリティは、WEP(64bit/128bit/152bit)/WPA-PSK(TKIP)/WPA-PSK(AES)。対応OSはWindows 2000 / XP / Vista。