台湾のASUSTeK Computerは27日、低価格ノートPC「ASUS Eee PC」に収録されているソフトウェアのソースコードを公開した。ソースコードの総ファイルサイズは約1.9GB、Linuxカーネルや各種ドライバなどLinux搭載モデルのシステムソフトウェアが含まれている。
公開されたソースコードは、記憶装置に4GB SSDを採用した「Eee PC 4G (701)」。同社が改変を加えたLinuxカーネルを使用しているため、GPLのライセンス規定に従いソースコードを公開したもの。発売後しばらくはカーネルヘッダしか参照できない状態が続き、GPL違反を指摘する声があがっていたが、今回の措置によりその疑惑は払拭される。また同社はEee PCのソースコード公開にあわせ、今後Eee PCプラットフォーム用開発キット「Eee PC SDK」を、オープンソースコミュニティ向けに提供すると発表している。
ASUS Eee PCは、Intelの協力を得てASUSTeKがデザインしたサブノートPC。11月初頭にXandros Linux搭載の4モデルを米国市場へ投入、399米ドルよりという圧倒的な低価格が評価され売り上げは急伸。11月第4木曜日の翌日、いわゆるブラックフライデーから始まる年末商戦においても、子供へのプレゼント用として多くの引き合いがあるという。