最後に、プロセス構造の変化を見ておこう。

"wal writer process"というバックグランドプロセスが追加されているところが目につく。これは、非同期コミットの導入により、必要となったプロセスで、定期的にトランザクションログバッファの内容をディスクに同期書き込みする。psコマンドで確認すると、wal writer processが8.3では起動されていることが分かる。

 4556 ?        S      0:00 postmaster
 4558 ?        Ss     0:00 postgres: writer process
 4559 ?        Ss     0:00 postgres: wal writer process
 4560 ?        Ss     0:00 postgres: autovacuum launcher process
 4561 ?        Ss     0:00 postgres: stats collector process

最後に

PostgreSQL 8.3ではここに述べた以外にも多数の機能追加や改良が行われている。詳細はドキュメントをあたってほしい。

本稿の執筆時点では、ベータ2のテストが行われている。ベータテストは比較的順調で、このままいくと、2007年の11 - 12月には、PostgreSQL 8.3が正式リリースされそうだ。