NVIDIAは、エンスージアスト向けDirectX 10世代のノートブック用GPU「GeForce 8800M GTX」を発表した。

GeForce 8800M GTX GPU

GeForce 8800M GTXが搭載するストリームプロセッサ数は96基。メモリバス幅は256bitで、メモリはGDDR3を最大512MB搭載可能。動作周波数は、コアクロックが500MHz、ストリームプロセッサが1250MHz、メモリが800MHzとなる。これをこれまで最上位のモバイル向けGPUだったGeForce 8700M GTと比較すると、ストリームプロセッサ数は3倍、メモリバス幅も2倍に増強されている。また、デスクトップ向けGPUで比較するとメモリバス幅やメモリの最大容量は異なるが、ストリームプロセッサ数や各種動作クロックにおいてGeForce 8800 GTSに近いスペックとなる。同時にGeForce 8800M GTXの下位となるGeForce 8800M GTSも発表されている。こちらはコア・シェーダー・メモリクロック等はGeForce 8800M GTXと同等であるが、ストリームプロセッサ数を64基に抑えた製品となる。

NVIDIAが公開した資料によれば、3DMark06ベンチマークにおいて、GeForce 8800M GTXが7585 3DMarks、GeForce 8700M GTが4793 3DMarksとなり、およそ1.6倍に近いスコア。また、FPSタイトルF.E.A.R.でのベンチマークでは、GeForce 8800M GTXが96、GeForce 8700M GTが33と、3倍近くスコアが高いとされる。

GeForce 8800M GTXのMXMモジュール

こうしたパフォーマンス面に加え、ノートブック向けの省電力機能としてPowerMizerを搭載。65nmプロセスを採用するなどで消費電力を抑えている。また、ビデオプロセッサには第2世代のPureVideo HDも搭載。Blu-ray・HD DVDといったHDビデオ再生時のCPU負荷を削減したり、HDビデオの映像を高画質化することが可能だ。

GeForce 8800M GTXを搭載したノートブックPCに関しては、現在のところ国内ではマウスコンピューターから登場する予定とされている。

主な仕様
GPU GeForce 8800M GTX GeForce 8800M GTS GeForce 8700M GT
ストリームプロセッサ(SP)数 96 64 32
コアクロック(MHz) 500 500 625
SPクロック(MHz) 1250 1250 1250
メモリクロック(MHz) 800 800 800
メモリバス幅 256bit 256bit 128bit
メモリ最大容量 512MB 512MB 512MB