The Open Groupは19日(米国時間)、Appleが10月にリリースした「Mac OS X Leopard」をUNIX 03標準規格を満たす製品として認定した。対象はMac OS X 10.5 / Leopardのクライアント版とサーバ版の2製品、今後はSingle UNIX Specification Version 3 (SUSv3) 準拠のオペレーティングシステムとして、正式に「UNIX」を名乗ることが許される。UNIX 03の認定を受けた製品は、オープンソースのBSD系OSでは初めて。
UNIX 03の認定対象となる項目には、ライブラリやシステムコール、コマンドユーティリティなどSUSv3仕様のほか、POSIX 1003.1仕様が含まれる。Mac OS Xは、Machカーネルを軸にBSD由来のプログラムで構成される「Darwin」をベースのOSに採用、UNIXと高い互換性を有していたが、UNIX 03準拠として正式に認定されたことにより、ベンダーからのサポートなど、ユーザはUNIXとしての恩恵を最大限に活用できることとなった。
「UNIX」はThe Open Groupの登録商標であり、使用には同団体の定義 (SUS) を満たす必要がある。Appleは2000年にMac OS Xをリリースして以来、製品の説明にUNIXという語句を使用していたが、SUSの認証は獲得していなかった。そのため商標の使用を巡る法的な争いが発生していたが、Appleは方針を転換、2007年5月にはOpen Brand UNIX 03に登録していた。