マイクロソフトは19日、東京・渋谷のBunkamura オーチャードホールでXbox 360向けRPG『ロストオデッセイ』の完成披露記者会見を行った。当日はニ部構成となっており、第一部の記者会見のあと、第二部では「Orchestral Pieces from LOST ODYSSEY & BLUE DRAGON」と銘打たれた、一般ユーザーを対象としたフルオーケストラによるコンサートが行われた。

『ロストオデッセイ』は、12月6日に発売が予定されているXbox 360向けの超大作RPG。「ファイナルファンタジー」シリーズで有名な坂口博信氏による制作総指揮のもと、昨年リリースされたXbox 360向けRPG『ブルードラゴン』でもタッグを組んだ植松伸夫氏が音楽で参加しているほか、ゲーム中のエピソードシナリオ「千年の夢」を重松清氏、キャラクターデザインを井上雄彦氏が担当するなど、豪華スタッフ陣による期待のタイトルとなっている。

当日の会場には、坂口氏、植松氏、重松氏が参加。井上氏は残念ながら映像での登場となった。坂口氏は、「制作にかかった3年半の月日の間、チームが崩壊するような危機もあったが、最終的にはいい作品に仕上がったのではないかと手ごたえを感じています」と語り、実際に会場で『ロストオデッセイ』をプレイしてみせるなど、作品に対する絶対的な自信をうかがわせた。

制作総指揮の坂口氏。プレイ後、「前回のデモプレイでは負けたので、今回は勝ててよかった」と一安心

音楽担当の植松氏は、「ゲーム音楽に対する偏見のようなものをなくしたい」と語った

PCの壁紙にした主人公「カイム」の鋭い目つきに睨まれ続けた3年間だった、と重松氏

そのほか、声優として『ロストオデッセイ』に参加している、俳優の豊川悦司さんと豊原功補さん、女優の上原多香子さんもサプライズゲストとして姿を見せ、会場を大いに賑わせた。

写真左から、ヤンセン役の豊原功補さん、カイム役の豊川悦司さん、サラ役の上原多香子さん

豊川悦司さんは、「ロストオデッセイという壮大なプロジェクトに呼んでもらえて光栄に思います。僕自身もゲームの完成を楽しみに待っています」と語った

「ゲームの声優は初めての体験でしたが、非常にダイナミックで楽しい仕事ができました。皆さんもぜひ楽しんでください」と語る豊原功補さん 上原多香子さんもゲームの声優は初体験。「こんな素敵で壮大な作品に参加することができて光栄です」と語った

第二部は、植松伸夫氏プロデュースによるコンサート。同氏が手がけた『ブルードラゴン』と『ロストオデッセイ』のゲーム音楽が、フルオーケストラによって演奏された。演奏は、吉住典洋氏による指揮のもと、日本フィルハーモニー交響楽団が担当。各ゲームタイトルでクラシカルアレンジを担当している中山博之氏が編曲およびピアノ、歌手の国分友里恵さんが歌・コーラスとして参加した。会場となったBunkamura オーチャードホールは2,000人規模の収容人数を誇るが、当日はほぼ満員の観客を集めており、音楽のすばらしさはもちろん、まもなく登場する『ロストオデッセイ』への高い期待が感じられるイベントとなった。

バックのスクリーンには各ゲームタイトルのムービーが映し出された

会場には『ロストオデッセイ』の試遊台が用意されていた

『ロストオデッセイ』のゲーム画像

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