Forum Nokia Summit 2.0と同時に開催されたS60関連イベントの開場に、最新のS60スマートフォンが展示されていた。この中から特徴のある端末を数機種紹介しよう。
Nokia、N95 8GBやN81を展示
Nokiaの展示で目立っていた端末が、発売されたばかりの「N95 8GB」と「N81」だ。N95 8GBは今年春に発売開始されたN95の上位バージョンとなる。カールツァイス500万画素カメラや、画面をスライドさせることでメディアプレーヤーモードになるUI、HSDPA対応などはそのままに、画面のサイズを2.8インチに大型化。また内蔵メモリを8GBに増量するなどマルチメディアプレーヤー端末としての機能が強化されている。ボディーカラーも黒となり、同社のハイエンド機としての風格を感じられる端末だ。
N95 8GB(左側)とN95(右側)。本体サイズはほぼ同等ながら8GB版は大型画面を搭載 |
画面を反対側にスライドさせるとメディアプレーヤーモードになる。8GB版は左側の操作ボタンが押しやすいように改善されている |
N81はゲームと音楽にフォーカスした若い世代向けの3Gエンターテイメント端末。同社のモバイルゲームサービス"N-Gage"にも対応し、世界中のプレイヤーが参加するコミュニティー"N-Gage Arena"への参加もできる。液晶画面上部には左右へ動く選択キーが設置されているが、これはゲームをプレイする際に画面を横方向にした時、上下キーとして使うことができる。外観は普通のスライド型端末ながら、ゲームの操作性も考えられた作りとなっているわけだ。
SamsungはS60端末を3機種展示
Windows MobileやLinuxなどさまざまなOSをスマートフォンに採用するSamsungは、これまでもS60端末を数機種リリースしてきた。しかし今年の冬は一度に3機種を投入。エンターテインメント、ビジネス、エントリー/スタイルと3様のモデルを展示しており、S60端末のラインナップの拡充を図っているようだ。
「SGH-i450」はN95と同様に液晶画面が両方向にスライドするHSDPA端末。本体を横手にして右方向にスライドさせることでN95のようにメディアプレイヤーモードとなる。本体左に現れるコントロールキーのデザインがユニークで、ボタンではなく円周形状のモールドとなっている。このモールドの表面には溝がついており、この上で指を上下にスライドさせることでメニュー操作や音楽再生コントロールなどを行うことができる。また画面の中にはこのモールドの延長となる円周が描かれており、本体の左側に円があるようなデザインとなるのが面白い。
液晶画面が両方向にスライドする「SGH-i450」。閉じた状態のデザインは特に目立ったものはない |
横手方向にし右方向ににスライドするとメディアプレイヤーモードとなる。本体と画面内で円を描くデザインがユニーク |
一方、ブラックボディーの真ん中に光るトラックボールがアクセントの「SGH-i550」はビジネス向けのHSDPA端末。このトラックボールはRIMの「BlackBerry Pearl」にも搭載されており、特に若いビジネスユーザーに人気のデザインのようだ。i550もターゲットユーザーはおそらくPearlと同じ層であろう。また「SGH-i400」はSamsungのクラシカルな小型スライド式のGSM端末。機能はベーシックだが、コンパクトサイズかつスタイリッシュデザインなスマートフォンを実現している。