本田技研工業は、223ccエンジンを搭載し、扱いやすい車体サイズで好評を得ているスポーツバイク「FTR」に排気ガスを浄化する触媒装置(キャタライザー)を搭載し、平成18年国内二輪車排出ガス規制に適合。合わせて細部の熟成とカラーリング変更を行ない、11月20日より発売する。価格はスタンダードタイプが40万9,500円、デラックスタイプとトリコロールカラータイプが43万500円。
ホンダの「FTR」は、2000年9月の発売以来、オーバル形状のダートコースでレースを行なうフラットトラッカーに似せたスタイルや、足着き性や取り回しに優れた車体サイズなどで、20代を中心に支持を得ているモデル。
今回のモデルチェンジでは、キャブレターのセッティング変更によって、より適正な混合気の供給を可能とするとともに、エキゾーストパイプ内とマフラー内にそれぞれ触媒を採用することで、平成18年国内二輪車排出ガス規制に適合した。排出ガスのクリーン化とともに、より低・中速域を重視した出力特性とし、市街地において力強い走りを実現している。また、燃費は従来モデルに比べ1km/L向上し、43km/Lとなった(60km/h定地走行テスト値)。
タイプ設定は、ソリッドカラーのスタンダードタイプ、燃料タンクにストライプを配しメッキヘッドライトケースなどを採用したデラックスタイプ、大型のサイドカバーや幅広のハンドルを装備するトリコロールカラータイプの3バリエーション。スタンダードとデラックスタイプには、車体色とコーディネートさせたツートーンカラーのシートを新たに採用した。
主な仕様は、全長2,080mm×全幅830(910:トリコロール)mm×全高1,090(1,115:トリコロール)mm、ホイールベース1,395mm、シート高780mm、車両重量128kg、空冷・4ストロークSOHC単気筒、223cm3(ボアφ65.5×ストローク66.2mm)、最高出力12kW(16ps)/7,000rpm、最大トルク18Nm(1.8kgm)/5,500rpm、セルフ式スターター、タンク容量7.2L、燃費43.0km/L(60km/h定地走行テスト値)。