米Microsoftは11月14日 (現地時間)、コンシューマ向け統合セキュリティソフト/ サービス「Windows Live OneCare」の新版の提供を開始した。2006年に初リリースされたLive OneCareは、サブスクリプション形式のセキュリティサービスと共にPCケアというコンセプトを開拓した。新版では「PCを活用している一般家庭では約2.5台のPCを所有している」というリサーチ結果を基に、複数台のPCの管理や無線LANに関する機能強化が行われた。
新版では、無線LANに接続している全てのPCをリンクさせる「OneCare Circle」という新機能が採用されている。リンクしている全てのPCの状態がハブPCにレポートされ、"赤、黄、緑"のシンプルな表示で示される。ハブPCからPCケアに関する様々なトラブルを解決することも可能だ。例えば家庭内の誰かがファイアウォール機能をオフにしてしまった場合でも、ステータスの変化に気づいたハブPCの管理者がワンクリックで、そのPCのファイアウォールをオンに戻せる。また無線LANセキュリティ設定なども、シングルクリックでサークル全体に適用できる。同様にバックアップや復旧もハブPCから管理可能。サークル内の1台のPCにバックアップ用のドライブを用意するだけで、サークル全体のPCの重要なデータをバックアップできる。
パフォーマンスの向上も図られている。新しいStart Time OptimizerがPCのスタートアップ・プロセスで起動するアプリケーションをモニターし、安全な起動時間の短縮を支援する。例えばbookkeeperは確定申告シーズンを除いて使用されないケースが多いため、Start Time Optimizerが影響なしと判断した場合は同プログラムをスタートアップから省くことが可能になる。このほか最新の “Proactive Fixes and Recommendations”がパフォーマンスへの影響をモニターし、それらが問題となる前に自動的な解決を試みる。また複数台のパソコンが1つの無線LANルーターに接続している環境において、相互接続やプリンターなどの周辺機器の共有をより簡単に設定できるようになった。
サブスクリプション料金は引き続き年間49.95ドル。1契約で最大3台のPCで利用できる。