AMDの発表を受け、新GPU「Radeon HD 3800」シリーズを搭載したグラフィックカードが各社から登場している。リファレンスデザインに沿った製品がほとんどであるが、中にはオーバークロックモデルやファン換装モデルも用意されている。
リファレンスの仕様GPU | HD 3870 | HD 3850 |
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ストリームプロセッサ | 320個 | ← |
コアクロック | 775MHz | 670MHz |
メモリタイプ | GDDR4 | GDDR3 |
メモリ容量 | 512MB | 256MB |
メモリクロック | 2.25GHz | 1.66GHz |
占有スロット | 2スロット | 1スロット |
ノイズレベル | 34dBA | 31dBA |
ディスプレイ出力 | DVI×2+HDTV | ← |
「Radeon HD 3800」シリーズは初めて55nmプロセスを採用したGPUで、従来の「HD 2900 XT」と同等の高いパフォーマンスを提供しながら、より安い価格と低い消費電力を実現した。また、NVIDIAの「GeForce 8800 GT」に続いてPCI Express 2.0に対応したほか、初めて「DirectX 10.1」もサポートした。
Sapphireからは、HD 3870を搭載する「HD3870 512MB GDDR4 PCI-E」(30,000円台後半)とHD 3850の「HD3850 256MB GDDR3 PCI-E」(20,000円台後半)が発売される。出荷はどちらも11月15日から。
GIGABYTEは、「GV-RX387512H-B」(HD 3870)と「GV-RX385256H-B」(HD 3850)を発表。どちらもRPGゲーム「Neverwinter Nights 2」が付属する。またAMDのプレス向け説明会では、Zalmanファンを搭載したバージョン「GV-RX385512H」も展示されていた。こちらはHD 3850を採用しながら、メモリ容量は512MBと大きくなっている。
ASUSTeKからは、「EAH3870/G/HTDI/512M」(HD 3870)と「EAH3850/G/HTDI/256M」(HD 3850)の2製品が日本市場向けに登場する。どちらも11月23日の発売予定で、価格は未定。3Dゲームの「Company of Heroes: Opposing Fronts」がバンドルされる。
ラインナップが豊富なのはPowerColor。まずはリファレンスの「AS-HD3870 DDR4 512MB PCIE」(39,000円前後)と「AS-HD3850 DDR3 256MB PCIE」(28,000円前後)が11月15日に出荷となるほか、続いてZEROthermファンを搭載するPCS(Professional Cooling System)版も発売予定だ。
PCS版はいずれもオーバークロックモデルで、HD 3850のPCS版はコアクロックが720MHz、メモリクロックが1.8GHz。メモリ容量は512MBとなる。またXtreme PCS版も用意されており、これにはHDMIコネクタがオンボード搭載される。HD 3870のPCS版は、コアクロックが800MHzまで向上している。
GECUBEもオーバークロックモデルを用意している。まずリファレンスは「GC-HD3870XTG4-E3」(HD 3870)と「GC-HD3850PG3-D3」(HD 3850)。そしてOCモデルは、HD 3870を搭載する「GC-XHD3870XTG4-E3」がコアクロック800MHz。一方「GC-XHD3850PG3-E3」は同700MHzで、こちらはHD 3850モデルながら、2スロット占有タイプとなるようだ。
そのほか、MSIからは「RX3870-T2D512E/D4」(HD 3870)、玄人志向からは「RH3870XT-E512HW」(HD 3870)と「RH3850PRO-E256HW」(HD 3850)といったモデルも登場している。