マスプロ電工は、地デジ用高性能20素子UHFアンテナ「U20TMH」を発売した。価格は8,610円。

20素子の高性能地デジ用アンテナ「U20TMH」

同社では、型番に「TMH」の付くアンテナを、このU20TMHも含めて5機種発売している。TMHとは、「TERRESTRIAL DIGITAL」「MASPRO」「HIGH GAIN TENNA」の頭文字を取ったもので、同社の高利得な地デジ向けアンテナということだ。TMHがつけられたアンテナには、超高性能タイプの「LS」シリーズと、高性能タイプの「U」シリーズとがあり、LSシリーズには14素子、20素子、30素子のモデルが、Uシリーズには14素子と、今回発表した20素子のモデルがラインナップされる。

地上デジタル放送を受信する際、その場所が強電界地域ならば、アンテナにそれほど神経質になる必要はない。地デジに対応したUHFのアンテナならばなんでも問題なく映るはずだ。問題になるのは中電界/弱電界地域での受信のほうで、LSシリーズ/Uシリーズは、それらの地域に向けたモデルだ。

一般に、八木アンテナでは、アンテナは素子の数が多ければ、それだけ指向性も利得もアップする。同じLSシリーズで見た場合、14素子のLS14TMHでは、ch.13~28が11~13.5dBでch29~36が10.5dB~13.5dB。これが30素子のLS30TMHになるとch.13~28で15~16dB、ch29~36で12~16dBとなっている。では、LSシリーズとUシリーズとではどうなのかというと、LSシリーズとUシリーズとでは、導波器が4段タイプになっている点や反射器がスクリーンタイプになっている点など、LSシリーズのほうがより高感度タイプとして設計されており、同じ素子数で比較した場合だけでなく、14素子のLS14TMHと今回発表した20素子のU20TMHと比較した場合でも、LS14TMHのほうが高感度だ。

従来、LS-14TMHの下はU-14TMHとなっており、性能には開きがあった。同社によると、今回のU20TMHの発表は、その間を埋めるという意味があったとのことで、もちろん、各モデルの性能にはオーバーラップする部分もあるが、これでU14TMHからLS30TMHまでの中~弱電界地域向けのアンテナのラインナップが揃い、その場所にマッチしたアンテナをセレクトすることが可能になるとのことだ。

また、自分の住んでいる地域でどのモデルが適切なのかは、各地の同社製アンテナ取り扱い電気店に向け、情報を提供しているとのことなので、実際にその地域のショップで聞いてみるのが一番だろう。