Appleは14日(米国時間)、Mac OS X 10.4 タイガー11度目の更新となる「Mac OS Xアップデート 10.4.11」をリリースした。パッケージはMac OS X 10.4.10専用の「Delta」と、Mac OS X 10.4~10.4.10用「Combo」の2系統が用意され、同社Webサイトおよびシステム更新ツールのソフトウェアアップデート経由で配布される。
Mac OS X 10.4.11へのアップデートにより、PowerPC Macのカーネルはxnu-792.21.3/Darwin 8.10.0からxnu-792.24.17/Darwin 8.11.0に、システムのビルド番号は8R218から8S165に更新される。Intel Macでは、カーネルがxnu-792.22.5/Darwin 8.10.1からxnu-792.25.20/Darwin 8.11.1に、ビルド番号は8R2218から8S2167に更新される。
今回のリリースには、7月の発表以来パブリックβ版での検証が続けられてきた「Safari 3」の正式版を収録。Mac OS X 10.5(Leopard)にアップグレードすることなく、高速化されたHTMLレンダリング機能、ヒットしたキーワードが強調表示されるページ内検索機能といったSafari 3の新機能が利用できるようになった。
その他の変更点としては、Panasonic Lumix DMC-FZ50やOlympus E-400など新たにデジタルカメラ数機種のRAWイメージをサポートしたほか、Bonjour経由でのAFP共有の安定性向上、Bluetoothを利用するMicrosoft Presenter Mouse 8000のサポート追加などが挙げられる。QuarkExpressでOpenTypeフォントを使用するときに発生する非互換性の問題や、Intel Macにおける仮想ソフトVMware Fusionの安定性向上など、サードパーティー製アプリケーションで報告されていた問題のいくつかも解決されている。