MicrosoftとDAISYコンソーシアムは13日(米国時間)、障がい者向けOpenXML文書コンバータ「Open XML to Daisy converter」の開発計画を発表した。コンバータはMicrosoft Word用プラグインとして実装、2008年初頭にBSDライセンスのもとオープンソースソフトウェアとして無償公開される予定。
Open XML to Daisy converterは、OpenXML形式のWord文書をDAISY XMLフォーマットに変換する機能を備えるたプラグイン。サポートされるMicrosoft Word XP/2003/2007にインストールすると、ファイルダイアログに「Save As DAISY」という項目が追加され、DAISY XML形式で保存できるようになるという。プロジェクトはSourceForgeにホスティングされるが、14日時点で公開中のリソースは存在しない。
DAISYコンソーシアムは、視覚などに障がいを持つ人々でも読める録音図書「DAISY (Digital Access Information SYstem)」の推進を目的として1994年に設立された、スイスに本部を置く非営利団体。DAISY録音図書は、MP3などの符号化技術を利用して音声を圧縮、CD1枚あたり50時間以上の音声を収録することが可能。HTMLやSMILを利用して動画やテキストとのリンクや同期を図る機能も備えているため、学習障がいや知的障がいを抱える人々向けのコンテンツにも対応できる。