京セラは13日、au携帯電話の新製品「W53K」の製品説明および新テレビCMの発表を行った。CMに出演する女優の井川遥さんがゲストで登場し、新CMに関するエピソードなどを語った。

発表会では、京セラの執行役員常務で通信機器関連事業本部 副本部長の鳥山英一氏が、W53Kはデザイン性と使いやすさを追求し、30代から40代の大人のユーザーをターゲットとして開発したと説明した。そのターゲット層を踏まえ、W53Kの広告展開には、男性にも女性にも高感度が高い、井川遥さんをイメージキャラクターとして採用したことを発表した。

京セラ 執行役員常務 通信機器関連事業本部 副本部長 鳥山英一氏

京セラ 通信機器関連事業本部 マーケティング部 部長 井上優氏

続いて、通信機器関連事業本部 マーケティング部 部長の井上優氏がW53Kの詳細説明と同社の携帯電話への取り組みについての説明を行った。

京セラの携帯電話は"DESIGN for USE"をキーワードとしており、スペック競争による薄型化や高機能化を狙うのではなく、ユーザーにとっての使いやすさを追求した製品の開発を行っていると説明。W53Kでも、ワンセグ受信機能を搭載しながら、厚さ約15.4mm(最厚部約18.9mm)のスリムなボディやユーザビリティにこだわった機能など、使いやすさを追求したと説明した。井上氏は「一方的に機能やサービスを押し付けるのではなく、何が求められているか、何が本当に必要かを見極め、ユーザーのニーズに答えられる機能、使いやすさを実現していきたい」と述べ、使いやすさへのこだわりをアピールした。

ワンタッチダイヤルは、待ち受け時にテンキーの1、2、3のいずれかを長押しすることで、予め設定した相手(最大3人)に発信可能、テンキーにはフレームレスキーを採用、操作しやすく配慮されている

サブディスプレイ付近にはインフォメーションキーを装備、時刻確認や新着確認を簡単に行える

製品紹介の後、「W53K」のCMに出演する女優の井川遥さんが登場し、新CMの上映、トークセッションを行った。

女優の井川遥さん。右手には、お気に入りのW53K(パッショネイトレッド)

W53K のテレビCMは、黒い背景には白い衣装、白い背景には黒い衣装の井川さんが登場する2つの映像から構成されており、その2つが画面上で合成され、1つの映像になるというもの。黒と白の2つの映像が関係性を持ち、画面上で1つの物語になるという不思議なCMになっている。「ワンセグ」「スリム」の2つの特徴を「2つの顔」として2人の井川さんで表現したという。

黒い背景には白い衣装、白い背景には黒い衣装の井川遥さん

「上質な大人の新ケータイ」というイメージを、黒と白が持つ静謐な世界で表現

井川さんは撮影時のエピソードとして、黒と白の二つの世界の映像を別々に撮影し、後で合成するという手法で製作したため、合成した際に違和感がないよう動作を揃えるのに苦労したことなどを語った。また、「CMの撮影は、自身が楽しみながら行えた。ケータイの持つスタイリッシュさをこのCMでは表現できたと思う」とCMの完成度に自信を見せた。「W53K」については、大人の女性が満足ゆくデザイン、使いやすさと機能が揃った携帯電話と評価し、パッショネイトレッドのカラーリングが気に入っていると語った。なお、W53KのテレビCMは、23日から全国で放映される予定。

W53Kの店頭用の展示台、

各カラーリングのイメージを表現した展示

TVCMとは異なる衣装の等身大のパネル