ソフトバンクモバイルとウォルト・ディズニー・ジャパン(以下ディズニー)は12日、両社が協業してディズニーの携帯電話事業を日本で展開すると発表した。同日ディズニーが総務大臣に電気通信事業の届出を行った。サービス開始は2008年春を予定している。
サービス名は「ディズニー・モバイル」で、専用の電話機やサービス、コンテンツを用意し、ディズニーファンに向けた携帯電話サービスを提供する。事業の主体となるのはディズニーで、加入者はディズニーと契約を結ぶことになる。ソフトバンクモバイルは携帯電話網を提供するほか、電話機やコンテンツの開発、マーケティング活動などでディズニーと協力する。
他社から回線を借り受けてサービスを提供する携帯電話事業者は「MVNO」(仮想移動体通信事業者)と呼ばれるが、ソフトバンクモバイルでは今回の協業について、ディズニーのことをMVNOとは表現していない。これについては、一般的にMVNOに対しては回線の卸売りのみを行うのに対し、今回はサービス開発や販売促進についてもソフトバンクモバイルとディズニーとが共同で行うなど、より強力なパートナーシップの元に推進される事業であるためと説明している。一例として、全国に2,400店舗以上あるソフトバンクショップを販売ルートとして活用することが計画されている。
具体的なサービス内容や料金体系については明らかになっておらず、サービス開始までに改めて両社から発表される予定。
MVNOなどとして自社ブランドの移動体通信サービスを提供しているのは、日本通信(b-mobile)、ソネットエンタテインメント(So-net bitWarp)、京セラコミュニケーションシステム(KWINS)などがあるが、データ通信系のサービスが主流。キャラクターに焦点を当てた独自のサービスやコンテンツを本格提供するのはディズニーが初となる。