北海道・札幌の円山動物園では、11月3日からレッサーパンダを公開中だ。公開初日の11月3日と4日の週末は、閉園時間間際まで見学者が絶えなかったという。今後も同動物園の人気者となりそうだ。
10月23日、埼玉県こども動物自然公園で2006年6月24日に生まれたレッサーパンダ(メス/1歳)が初めて円山動物園にやってきた。名前は「ココ」。来園当初は環境が変わったことで少し不安な仕草を見せていたが、担当の飼育員が注意深く観察して快適な環境作りに努めたこともあり、すぐに円山動物園に慣れたという。そして健康チェックなどを行い、いよいよ11月3日から一般公開された。
元来、レッサーパンダは、寒冷な土地に生息する動物なので、北の大地・北海道にやってきて元気一杯な様子。人懐っこい性格で、現在は飼育員に自分から近づいてくるという。今後はココのお婿さんも募集する予定だとか。円山動物園では、絶滅危惧種であるレッサーパンダの繁殖を目指すとしている。
ココが公開されているカンガルー館(夜行性動物の部屋)では、10月20日から公開されているスローロリスも人気を博している。東南アジアの熱帯雨林で捕獲された彼らは、日本に持ち込まれてワシントン条約違反により税関で保護。円山動物園にロリスたちの飼育を委託された。樹上をゆっくり移動する様子や大きな丸い目、仕草などに魅力があり、レッサーパンダとともに、見物客が多い動物だ。