『24 TWENTY FOUR』、『プリズン・ブレイク』などを中心に、いま日本では空前の米TVドラマブームが起きている。しかしそれに先駆けること17年前に、米国と日本で、ある1本のドラマが大きな話題を集めていた。映画監督としてすでの成功を収めていたデイヴィッド・リンチが、製作総指揮と監督を勤め、出演まで果たしていたTVシリーズ『ツイン・ピークス』。謎解きミステリーとホラーに加え、コメディの要素までも取り入れたこの作品は、TVシリーズ放送後に映画化され、現在も世界中に多くのファンがいる。
コーヒーとドーナツを愛するFBI捜査官クーパーは、ツイン・ピークスという田舎町で起こった女子高生惨殺事件を捜査する。被害者の名はローラ・パーマー。様々な人に動機があり、誰がローラ殺害の犯人なのかまったく見当もつかない上に、町の住人はみな隠されたもうひとつの顔を持っている。毎回、常識では予想できない展開が連続して起こるという物語の構成で、『ツイン・ピークス』は多くの中毒的視聴者を生み出した。作家の村上春樹は本作の大ファンであることを公言し、また劇中のクーパー捜査官を真似てコーヒーを飲み、ドーナツを食べながらこのドラマを観るという行為も、密かなブームとなった。
長年、DVD化が望まれていた本シリーズだが、序章と第7話までが収録された第1シーズンのDVD-BOX、それに映画版のみの発売にとどまり、第8話から最終話である第29話の発売が長年待たれていたが、この11月9日ついに残りのセカンド・シーズンDVD-BOXが日本でも発売された。
同時に、序章から最終話までを収録した『ツイン・ピークス ゴールド・ボックス(10枚組)初回限定生産』も同時リリース。
(c) 2004 MK2 S.A. (C) 1992 Twin Peaks Productions, INC.