米IBMは5日(米国時間)、オフィススイート「Lotus Symphony」のβ第2版を公開した。対応プラットフォームはWindows XP/VistaとLinux、サポートされる言語は英語のみ。無償利用できるが、バイナリパッケージのダウンロードにはIBM IDが必要。

今回のリリースでは、起動速度を含め全体のパフォーマンスが向上。特にプレゼンテーション書類のインポート速度が改善され、Microsoft PowerPointの書類は約50%、OpenOffice.orgのImpress書類(*.odp)は約20%スピードアップしたという。インストーラも改良され、1度のクリックでインストールを開始できるようになった。

Lotus Symphonyは、ワードプロセッサの「Documents」と表計算の「Spreadsheets」、プレゼンテーションツールの「Presentations」で構成されるオフィススイート。かつてLotusからMS-DOS版が販売されていたオフィス製品と同名だが、OpenOffice.orgのソースコードをベースに開発が進められている別の製品。OpenOffice.orgとはユーザインターフェイスデザインが大幅に異なるほか、MS-Officeで作成した書類のインポートなど、ファイル互換性についても違いがある。