三洋電機は6日、ボイスレコーダー「DIPLY TALK」(ディプリトーク)シリーズの新モデル「ICR-PS390RM」を発表した。発売は11月下旬の予定で、価格はオープン。推定市場価格は4万3,000円前後となっている。
8GBの大容量メモリー搭載で、長時間のリニアPCM録音も可能になった「ICR-PS390RM」 |
ICR-PS390RMは、8GBという、ボイスレコーダーとしては現時点で世界最大のメモリを搭載したモデル。これにより、リニアPCM録音でも、約12時間という長時間の録音が可能となった。リニアPCM以外にMP3形式も使用可能で、MP3ステレオ(XHQ)では約138時間、MP3ステレオ(HQ)では約278時間、MP3ステレオ(SP)では約558時間、MP3モノラル(LP)では、約1,116時間もの録音に対応する。ただし、記録できるファイル数には、各フォルダ内に199個という制限があるため(計1,592個)、短い時間の録音を繰り返すといった場合には注意が必要だ(ここまで容量が大きくなければファイル数の制限はあまり関係ないのだが)。
同製品のスタイルは、2月に発表された「ICR-PS285RM」を踏襲している。しかし、ICR-PS285RMは、ボイスレコーダーとしては初めての「Xacti」ブランドの製品だったが、今回の製品は、従来のDIPLY TALKに戻されている。Xactiは、「ユーザや流通などで、デジタルカメラのイメージが強過ぎた」(同社)とのことだ。
また、同製品ではICR-PS285RM同様に、録音時にマイク部をチルトアップさせることが可能で、机などからのノイズを拾いにくい構造を採用している。さらに、録音時には、マニュアルで感度を設定させることもでき、その際には液晶画面にレベルメーターも表示される。
さらに、大容量化だけでなく、セキュリティ機能の強化も大きなポイントとなっている。同製品では、8GBのメモリが、4GBずつの2つの領域に分けられており、1つが一般、もう1つがセキュリティ領域となっている。セキュリティ領域に、予めパスワードを設定しておくと、再生時にパスワードの入力が必要になる。また本体に、USBコネクタを装備しており、PCへのダイレクト接続にも対応するが、セキュリティフォルダのPCでの閲覧は防止されている。
電源 | 単4電池×1 |
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連続録音時間 | MP3(ステレオSP):約25時間(eneloop使用時は約19時間)/PCMステレオ:約9時間(eneloop使用時は約8時間30分) |
連続再生時間 | MP3(ステレオSP):約22時間(eneloop使用時は約17時間)/PCMステレオ:約9時間30分 |
サイズ | (幅)約34.2mm×(高さ)約119.7mm×(奥行き)約13mm |
質量 | 約49g |