ソニーは6日、ICレコーダーの新モデル「ICD-UX80」(内蔵メモリー2GB)、「ICD-UX70」(1GB)を発表した。発売は21日を予定しており、価格はオープン。推定市場価格はICD-UX80が2万円前後、ICD-UX70が1万5,000円前後となっている。
MP3形式への対応と、USBコネクタの搭載で、Windows/Macだけでなく、HDDコンポ「ネットジューク」との接続も可能な「ICD-UX80/70」 |
ICD-UX80/70は、ステレオ録音が可能なICレコーダー。同社のICレコーダーは、従来は独自形式のファイルフォーマットを採用していたが、新モデルでは、汎用性の高いMP3形式を採用している。ステレオ標準モードで、ICD-UX80では約36時間20分、ICD-UX70では約18時間5分の録音が可能だ。当然、MP3形式の音楽ファイルの再生も可能。漢字表示にも対応したバックライト付きの液晶ディスプレイを搭載しており、ファイル名や楽曲名などを日本語で表示させることもできる。
また、本体にUSBコネクタを装備しており、USBポートへのダイレクト接続が可能だ。PCに接続した場合は、ドラッグアンドドロップでファイル転送ができる。また、WindowsだけでなくMacにも対応。同社のHDDコンポ「ネットジューク」シリーズにもダイレクト接続が可能となっている。ネットジュークというと、ウォークマンなどとの組み合わせが一般的だが、ICD-UX80/70と組み合わせることで、ネットジュークに貯めた音楽を外に持ち出すだけでなく、外で録音したファイルをネットジュークで保存するといった使い方も可能になる。同社は「音質的には、ウォークマンシリーズとの組み合わせのほうが優れているが、汎用性という点で、ICD-UX80/70との組み合わせのほうが便利というユーザーもいるのではないか」としている。
また、ICレコーダーは「ビジネスでのニーズに加え、音楽再生、語学学習やお稽古事といった趣味で使われるケースも増えてきている」(同社)とのことで、趣味で使うユーザーからは、あまりビジネスツール的なスタイルではないモデルを求める声が増えてきている。今回のICD-UX80/70は、これに応えて、シルバー/黒といった一般的なカラーに加え、ICレコーダーとしては初めて、ピンクを採用している。この色は、新発売されたネットジューク「NAS-D55HD」と同色だ。
なお、電源には単4電池を使用。アルカリ電池の場合、モードによっても異なるが、録音では約9.5時間~12時間、スピーカーでの再生では約14時間~15時間、ヘッドフォンでの再生では約30時間~34時間の連続使用が可能だ。サイズは幅34.4mm×高さ99mm×奥行13.4mm、重さは約48g(電池含む)。