Samsung電子が、SATA2専用コントローラーを適用した、SSD(Sorid State Drive)を販売したと発表した。
今回開発されたSATA2 SSDは、1.8インチと1.5インチの2タイプがあり、64GBの容量を保存できる。秒あたりの最大書き込み速度が最大100MB、読み込み速度が120MB以上というデータ転送速度が最大の特徴だ。これはPATAを適用したSSDより2倍前後速いものとなる。また消費電力も通常のHDDに比べ、半分程度に抑えられる。
1.8インチのHDD、PATA SSD、SATA2 SSDの性能比較
種別 | 1.8インチHDD | 1.8インチSSD(PATA) | 1.8インチSSD(SATA2) |
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容量(GB) | 60 | 64 | 64 |
重量 | 61g | 40g / 15g(slim) | 40g / 15g(slim) |
Read/Writeパフォーマンス(MB/S) | R/W: 22~48 | R: 64 W: 45 | R: 100 W: 100 |
騒音測定(dB) | 22 | 0 | 0 |
消費電力(W) | 1.4 | 0.4 | 0.7 |
MTBF(時間) | 30000 | 1000000 | 2000000 |
このSATA2 SSDには、同社が「2007年初めに、業界で初めて量産を開始した」(Samsung電子)という、51ナノ8Gb SLC(Single Level Cell) NANDフラッシュが64個搭載されている。
2006年3月に32GB PATA SSD、2007年3月には64GB SATA1 SSDを量産してきた同社は、あらゆるインタフェース形式や容量をカバーするSSD製品群を用意したこととなるという。さらにノートPCやサーバー用のコントローラーからソフトウェアまで、すべてのSSD関連の自社技術を保有していることにもなり、SSD市場をリードしていこうとする同社の意向が伺える。
Samsung電子提供の資料によると、SSD市場は2007年の5.7億米ドル(約653億9,000万円 / 1円=114.72米ドル)から、2012年には100億ドル(1兆1,471億99,00万円)まで成長することが見込まれている。こうした市場成長を見て先手を打ったSamsung電子は「2008年には128GB以上のSATA2 SSDを量産する」(Samsung電子)ことを現在の目標としている。