レノボ・ジャパンは6日、ワークステーションの新ブランド「ThinkStation」を発表した。製品は2008年1月から受注と出荷を開始する予定だ。
今回ThinkStationの新製品として発表されたのは、シングル・プロセッサ構成の「ThinkStation S10」、およびデュアル・プロセッサ構成の「ThinkStation D10」の2製品。いずれも近日発売予定の45nmプロセスのインテル Xeon 5400番台、またはインテル Core 2 Extreme QX9650ベースのシステムで、大容量HDD、NVIDIAの最新グラフィックスソリューション、デュアルギガビット・イーサネットなどを搭載する。同社ではCAD/エンジニアリング、デジタル・コンテンツ作成、石油・ガス、EDA(電子設計自動化)などの分野で大量のデータやグラフィックスを扱うのに最適だとしている。
また、EPA(米国環境保護局)が推進する省電力対策規格「Energy Star 4.0」に準拠したモデルを用意したほか、電力効率80%、再生プラスチック使用率50%と環境にも配慮がなされている。
さらに、ワークステーションを簡単に移動させるための取り外し可能なハンドルやシステム内部に容易にアクセスするためのサイドカバー・ラッチが用意されるなど、作業性のよさも特徴のひとつだ。複数のシステムが稼働している環境や暗い場所でも作業がしやすいよう、イルミネーション付き前面I/Oポートが採用されていることに加え、効率のよいクーリング性能と静かな動作環境を実現するためのデュアル・チャネル・サーマルシステムを筐体デザインに組み込んで同社の標準デスクトップPCと同等の作動音を実現している。
同社新興製品ビジネス・ユニット担当バイス・プレジデント兼ジェネラル・マネージャのピーター・シュレイディ氏は、「レノボは、新製品ThinkStationを最高のパフォーマンスと優れた品質を備えたワークステーションとして設計した。標準のデスクトップPCでは対応できないような、大量の画像データを扱ったりハイパフォーマンスが求められたりする環境下で働くプロフェッショナルのユーザーに、最高の快適さを提供する。レノボのワークステーションは、卓越したパフォーマンスと業界トップの低騒音性を提供するだけではなく、環境に配慮しユーザーを一番に考えたデザインによって、ユーザーの生産性をさらに向上させる」とコメントしている。